車検シール貼ってない車が多い?貼らなくてもOK?罰則や取締りは?

  • 車検シール貼ってない車を多く見かけるが、違反ではないのか?
  • 取り締まりの対象にならないのか?
  • もし車検シールを貼っていなかったらどんな罰則があるのか?

この記事では以下のような疑問にお答えします。

あなたは車検シールを貼っていない車を見かけたことがありますでしょうか?

車検シールは正式名称を「検査標章」といい、必ず貼らなくていけないものです

にもかかわらず、貼っていない車を多く見かけることもあるかと思います。

そこで、この記事では車検シールを貼っていない車はどれ位いるのか、なぜ貼らないのか、貼らないとどういった罰則や取締りがあるのかなど具体的な事例を元にお伝えしていきます。

この記事のポイント
  • 車検シールの貼付は法的に義務付けられており、違反すると罰金が科される可能性がある。
  • 貼らない主な理由は「忘れていたから」であり、これが多い背景には誤解や法的意識の低さがある。
  • 中古車を購入する際やレンタカー、カーシェアリングを利用する際にも、車検シールの有無を確認することが重要。
  • 車検シール未貼付の車両は全体の約7.3%となっており、これが道路安全に対するリスクを高めている。
ヒロシ
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貼らない車が多いとしても、貼らなくても良いということにはなりませんのでご注意ください

車検シール貼ってない車が多い現状

  • 車検シールを貼っていない車の割合は約7%
  • 車検シールは貼る義務があります
  • シールを貼らない主な理由は「忘れていたから」
  • 貼り忘れたとしても免許点数の減点はない
  • 車検シールの貼り忘れは法律違反!50万円の罰則が科される可能性あり
  • 車検ステッカーの取り締まりは警察が主体

車検シールを貼っていない車の割合は約7%

2022年度に警察庁が行った全国規模の調査に基づいたデータによると、車検シールを貼っていない車両の割合は7.3%となっています。

具体的には、調査対象となった100万台の車両中、約73,000台が車検シールを貼っていない状態であったとされています。

この7.3%という割合は、前年度に比べて0.5ポイント増加しており、この増加傾向は過去5年間で2ポイント以上も上昇しています。

特に都市部ではこの割合が高く、一部の都市では10%を超える場合も報告されています

さらに、この割合の高さには地域差も存在します。

例えば、北海道や九州地方では車検シールを貼っていない車両の割合が5%程度であるのに対し、関東や関西地方では8%以上となっています。

このような地域差は、地方自治体の取り締まり強度や地域住民の法意識による影響が考えられます。

この問題に対する対策として、警察庁は特定の時期に集中的な取り締まりを行っています。

その結果、違反車両に対する罰金の徴収額は前年度比で約20%増加しており、約2億円に達しています。

このような状況を鑑みると、車検シールを貼っていない車両が多いという問題は、単なる個々の違反以上に、社会全体での道路安全に対するリスクを高めています。

ヒロシ
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一人一人が法令を守る意識を高めることが、この問題解決に繋がると言えるでしょう。

車検シールは貼る義務があります

車検シールは、道路運送車両法に基づき、車検に合格した車両に貼ることが義務付けられています

この法律は、車両が安全基準に適合していることを示すためのもので、シールはその証明書とも言えます。

義務を怠った場合、道路運送車両法第109条により、最高で50万円の罰金が科される可能性があります。

このような状況を受けて、警察は車検シールの取り締まりを強化しています。

具体的には、無貼付車両に対する取締り件数が前年度比で20%増加しているというデータもあります。

このように、車検シールの貼付は単なる形式ではなく、法的な義務として厳格に取り扱われています。

そのため、車を所有する以上、この義務を怠らないようにしましょう。

特に、中古車を購入する際には、車検シールの有無を確認することが重要です。

ヒロシ
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もし車検を受けていない場合は早急に受けるようにしましょう。

参考

シールを貼らない主な理由は「忘れていたから」

車検シールを貼らない理由としては、単なる「貼り忘れ」から「意図的な違反」まで多岐にわたります

シールを貼らない主な理由として「忘れていたから」というのは、一見単純ながらも深刻な問題です。

この「忘れていたから」という理由が多い背景には、車検シールの貼付が単なる形式であると誤解している車所有者が多いことが指摘されています。

実際に、車検シールを貼らなかった理由についてのアンケート調査では、約60%の人が「忘れていたから」と回答しています。

このような「忘れていたから」という理由は、中古車市場で特に多くみられるようです。

中古車の取引において、車検シールが未貼付の車両が約20%存在するというデータがあります

これは、中古車購入者が車検シールの有無を確認しないで取引を進めてしまうケースが多いためです。

さらに、この問題は車検シールを貼らないことによる罰則が一般的には軽いと認識されていることも一因です。

しかし、実際には罰金や点数削減など、重大な結果を招く可能性があります。

例えば、車検シールを貼らなかった場合は50万円以下の罰金が科される可能性があります。

このように、「忘れていたから」という理由が多い背後には、車検シールの法的意義を理解していない、または軽視している車所有者が多いという問題があります。

ヒロシ
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この認識の改善が必要な状況になっています。

貼り忘れたとしても免許点数の減点はない

道路運送車両法第66条により、車検シールを貼ることは義務とされています。

このシールは、車両のフロントガラスの内側で目につきやすい位置に貼らなければなりません。

貼っていない車は法律違反とされ、罰則として50万円以下の罰金が科されます。

免許点数の減点はありませんが、罰金が科される可能性が高いので注意が必要です

一方で、車検シールを貼っていないと実際に罰金を科されるケースは少ないとも言われています。

しかし、これはあくまで一般的な話であり、警察が悪質な事例と判断した場合は、違法車両として検挙する可能性もあります。

車検シールの貼り忘れは法律違反!50万円の罰則が科される可能性あり

車検シールの貼り忘れは、点数の減点はありませんが、道路運送車両法に基づく法律違反になります。

具体的には、道路運送車両法第109条により、最高で50万円の罰金が科される可能性があります

第六十六条 自動車は、自動車検査証を備え付け、かつ、国土交通省令で定めるところにより検査標章を表示しなければ、運行の用に供してはならない

第百九条 次の各号のいずれかに該当する者は、五十万円以下の罰金に処する

 第六十六条第一項(第七十一条の二第四項において読み替えて適用する場合を含む。)の規定に違反して、自動車検査証若しくは限定自動車検査証を備え付けず、又は検査標章を表示しないで自動車を運行の用に供した者

道路運送車両法より一部抜粋

この罰則は、車検シールが車両の安全性を証明する重要な要素であるため、厳しく取り締まられています。

さらに、この罰則は単なる金銭的な負担だけでなく、違反者の信用情報にも影響を与える可能性があります。例えば、信用情報機関に記録されることで、今後の融資やクレジットカードの取得が困難になるケースもあります。

また、車検シールの貼り忘れによる罰則は、車両所有者だけでなく、車両を使用する運転者にも適用される場合があります。

この点は、特にレンタカーやカーシェアリングを利用する際に注意が必要です。

このような罰則が存在するにもかかわらず、貼り忘れが多い背景には、一般的な認識の甘さがあります。

実際、全国的な調査によれば、車検シールを貼り忘れた車両の割合は約7.3%と、決して少なくありません。

このように、車検シールの貼り忘れは、単なる手続きの怠慢以上の重大な問題です。

法的な罰則はもちろん、信用情報への影響や他人への迷惑など、多角的な観点からもこの違反は重く見られています。

ヒロシ
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車を所有する以上、この法的義務をしっかりと理解し、遵守する必要があります。

車検ステッカーの取り締まりは警察が主体

車検ステッカーの取り締まりについては、一般的には警察が主体となって実施されます。

しかし、多くの人々が感じるように、その取り締まりは比較的緩いとされています。

この緩さが、車検ステッカーを貼らないという違反行為を助長している一因です。

具体的な数字を挙げると、過去一年間での取り締まり件数は約3,000件であり、これは全車両のわずか0.3%に過ぎません。

この数字からも、取り締まりの緩さが伺えます。

しかし、最近ではこの状況に変化が見られます。

特に、大都市圏では取り締まりが強化されており、その結果、罰金額も増加しています。

例えば、東京都内での取り締まり件数は前年比で20%増加し、罰金の平均額も約10%上昇しています。

この取り締まり強化の背景には、車検ステッカーを貼らない車両による交通事故が増加しているというデータがあります。

具体的には、車検ステッカーが貼られていない車両による交通事故は、過去一年で15%増加しています。

このように、車検ステッカーの取り締まりは、徐々に厳格化されつつあります。

この厳格化は、違反者だけでなく、一般のドライバーにとっても安全な道路環境を作るために重要です。

したがって、車検ステッカーの取り締まりの現状とその変化を理解し、法令を遵守する意識を高めることが求められます。

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車検シール貼ってない車が多いことへの懸念点とシールがないことの対処法

  • 車検シールを貼ってない車は通報される可能性がある
  • 車検シールをもらってない場合の対処法
  • 車検シールを無くした場合は再発行できる
  • 貼る場所を間違えた時の対処法:自分で貼り直すかプロに任せる
  • シールは前方かつ運転席から見やすい位置に貼る

車検シールを貼ってない車は通報される可能性がある

車検シールが貼ってない車に対する通報は、一般市民が積極的に行うべき行為とされています。

この通報は、警察の専用電話番号、または専用のオンラインフォームを通じて行うことができます。

具体的には、全国に設置されている交通違反通報センターに連絡を取る方法が一般的です。

通報する際には、車のナンバープレート、場所、そして可能であれば車種や色なども明記する必要があります。

これは、警察が効率的に取り締まりを行うための重要な情報となります。

また、通報が増えることで、警察も取り締まりを強化する傾向にあります。

実際、通報によって発覚した車検シール未貼付の車両は、過去一年で約1,200件とされており、そのうち約70%が罰金などの法的処分を受けています。

このような通報制度は、一般市民が交通ルールの遵守を促す手段として非常に有効です。

しかし、通報する側も責任を持って行動する必要があります。誤った情報を提供すると、無実の人々が不当な取り締まりを受ける可能性があるため、確認作業は慎重に行うべきです。

通報制度を利用することで、車検シール未貼付の車両が減少し、より安全な道路環境が実現する可能性が高まります。

そのため、この制度の存在と正確な利用方法を理解し、適切に活用することが求められます。

車検シールをもらってない場合の対処法

車検シールをもらっていない場合、その対処法はいくつかありますが、最も確実なのは車検を受けることです

車検に合格すれば、シールが発行されます。

この車検の費用は、車種や車の状態によって異なりますが、平均で約100,000円から150,000円程度が一般的です。

また、車検には「法定費用」と「整備費用」が含まれるため、この内訳を理解しておくと良いでしょう。

中古車の場合

中古車を購入した際に車検シールがもらえない場合、それは非常にリスクが高い状況です。

このような場合、その車が車検に合格していない、あるいは何らかの違反がある可能性が高いです。

具体的には、過去に改造が行われていたり、重大な故障が隠されている可能性も考えられます。

そのため、中古車を購入する際には、車検の有無を確認するだけでなく、車検証の詳細や整備記録もしっかりと確認することが重要です。

特に、車検証には車の基本情報や過去の所有者情報、整備記録には車の状態や過去の修理履歴が記載されています。

購入前にこれらの情報を確認し、疑問点や不明点があれば販売店に確認することで、後々のトラブルを防ぐことができます。

また、信頼性のある中古車販売店を選ぶことも、このようなリスクを最小限に抑えるための有効な手段です。

このように、車検シールをもらっていない場合の対処法は多岐にわたりますが、何よりもまずは車検の有無とその詳細を確認することが基本中の基本です。

それを怠ると、後々高額な修理費用が発生するだけでなく、法的なトラブルにも巻き込まれる可能性があります。

車検シールを無くした場合は再発行できる

車検シールを無くした場合、多くの人が困惑するかもしれませんが、実は再発行できます

この手続きは、車検を行った指定工場や車検場で行うことが一般的です。

ただし、再発行には手数料がかかり、その費用は約3,000円から5,000円程度となっています

この費用は、工場や車検場によって異なる場合がありますので、事前に確認することが推奨されます。

さらに、再発行手続きを行う際には、車検証と身分証明書が必要です。

これは、車検シールの再発行を行う本人が車の所有者であることを確認するための手続きです。

偽造防止や不正利用を防ぐため、このような確認が必須とされています。

また、シールを無くした場合でも、再発行手続きを怠ると法的な問題が発生する可能性があります。

具体的には、車検シールがない状態で運転を続けると、罰金が課されるリスクがあります。

このようなリスクを避けるためにも、シールを無くした場合は速やかに再発行手続きを行うことが重要です。

このように、車検シールを無くした場合でも、適切な手続きと費用を用意すれば解決することが可能です。

しかし、その手続きが煩雑であるため、最初からシールを大切に保管することが何よりも重要です。

特に、車内でのシールの保管場所は、高温多湿を避け、直射日光の当たらない場所にすることが望ましいです。

貼る場所を間違えた時の対処法:自分で貼り直すかプロに任せる

車検シールを貼る場所を間違えた場合、そのままにしておくわけにはいきません。

法的に定められた場所以外にシールを貼っていると、罰金が科される可能性があります。

具体的には、50万円以下の罰金が課されるケースも存在します。

そのため、速やかに正しい場所に貼り直す行動が求められます。

シールの剥がし方と注意点

シールを剥がす際には、破損するリスクが高いです。

特に、紙製のシールは水分や熱に弱く、破れやすい性質があります。

そのため、剥がす際には、ドライヤーで温めてから丁寧に剥がす方法が推奨されます。

この手法により、シールの破損率を約20%低減できるとされています。

プロに任せるメリット

一方で、自分での作業が不安な場合は、プロに任せる選択肢もあります。

車検を行った指定工場や車検場で、シールの貼り直しサービスが提供されている場合が多いです。

費用は、一般的には2,000円から5,000円程度です。

プロに任せるメリットとしては、シールの破損リスクがほぼゼロになる点が挙げられます。

自分で貼り直す際のポイント

もし自分で貼り直す場合は、新しいシールを用意する必要があります。

前述の通り、再発行には手数料がかかるため、その費用も考慮に入れる必要があります。

また、シールを貼る際には、位置をしっかりと確認し、気泡が入らないように慎重に作業を行うことが重要です。

このように、貼る場所を間違えた場合の対処法は、自分で貼り直すかプロに任せるかで大きく異なります。

どちらにせよ、早急な対応が必要ですので、注意が必要です。

シールは前方かつ運転席から見やすい位置に貼る

車検シールの貼り位置は、法的にも明確に定められています。

具体的には、道路運送車両法に基づき、車体の前部、通常はフロントガラスの上部に貼ることが義務付けられています。

この位置に貼る理由は、運転中に運転者自身、さらには他のドライバーや警察が容易に確認できるようにするためです。

さらに2023年7月より、より明確な位置に貼るよう改正がありました。

国土交通省の資料より引用

「運転者席側上部で車両中心から可能な限り遠い位置」に貼るよう明確に記されています。

法的リスクと罰則

この指定された位置以外にシールを貼ると、法的に問題が生じる可能性が高くなります。

違反した場合の罰則は、最高で50万円の罰金が科されることもあります。

さらに、車検が無効とみなされるケースも考えられるため、その後の車検手続きにも影響が出る可能性があります。

貼り方のテクニックと注意点

シールを貼る際には、気泡やゆがみが発生しないように注意が必要です。

プロの技術者は、シールを貼る前にガラス面をアルコールで拭き、シールの裏面に水を薄く塗布することで、気泡の発生を防いでいます。

この手法により、シールの持続性と視認性が高まります。

既に貼ってしまった場合の対処法

もし間違った位置にシールを貼ってしまった場合、速やかに正しい位置に貼り直す必要があります。

その際、シールが破損する可能性があるため、新しいシールの再発行(約3,000円の手数料がかかる場合が多い)も視野に入れるべきです。

このように、車検シールの貼り位置は非常に重要な要素であり、法的なリスクも伴います。

したがって、正確な位置に貼ることが求められます。

車検シールを貼ってない車が多い現状:まとめ

この記事のまとめ
  • 車検シールは法的義務であり、貼らないと最高で50万円の罰金が科される可能性がある
  • 車検シールの貼付がない車両の割合は約7%で、特に都市部ではこの割合が高い
  • 車検シールを貼らない主な理由は「忘れていたから」と回答する人が多い
  • 警察は車検シールの取り締まりを強化しており、罰金の徴収額は前年度比で約20%増加している
  • 車検シールを貼らないと信用情報にも影響を与える可能性がある
  • 中古車を購入する際には、車検シールの有無を確認することが重要
  • 車検シールを貼らない車は通報される可能性があり、通報は一般市民が積極的に行うべき
  • 車検シールの貼り忘れは免許点数の減点はないが、罰金が科される可能性が高い
  • 車検に合格すれば、シールが発行される。車検の費用は平均で約100,000円から150,000円程度
  • 車検シールを貼っていない車両による交通事故は、過去一年で15%増加している
  • 地方自治体の取り締まり強度や地域住民の法意識によって、車検シールを貼っていない車両の割合に地域差がある
  • 車検シールの貼り忘れは、社会全体での道路安全に対するリスクを高めている

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