- 6ヶ月点検を受けられずに過ぎてしまったんだけど、どうしたらいいのかな?
- 6ヶ月点検を受けないと何か罰則があるの?
- 法定点検や車検との違いは?
このような疑問にお答えしつつ、6ヶ月点検の意義やその重要性、そして点検期限を過ぎた場合の影響について詳しく解説します。
結論から言うと、6ヶ月点検は任意であり、義務ではないため、罰則は存在しません。
私は仕事で複数台の車を管理しているので、時期が来ると、ディーラーなどから「6ヶ月点検の案内」が届くようになります。
なるべく受けるようにしていますが、時間が取れずに実施できないこともあります。
「6ヶ月点検受けなかったけど、車の状態は大丈夫かな?」
どの車もほぼ毎日走っているので、そう思うことも正直あります。
もちろん見てもらった方が車の細かい異常に気付くので良いのですが、
「受けなかった=ヤバい」とはなりにくいと言えます。
しかし、車の健康を維持するため、早めの点検を受けることは大事です。
この記事を通して、6ヶ月点検の意味とその重要性を理解し、他の点検等と比較することで、より車のメンテナンスに対して適切な対応を取ることができます。
しいては車の長寿命と安全運転のために役立ちます。
- 6ヶ月点検は任意であり、法的な義務ではない
- 6ヶ月点検を受けることで、車の早期の劣化や不具合を発見し、大きなトラブルを未然に防ぐことができる
- 6ヶ月点検は、車の維持・安全性を確保するための重要なプロセスである
- 6ヶ月点検の期限を過ぎても、点検を受けることで、車の安全性を確保し、長期的なコスト削減に繋がる可能性がある
結論:6ヶ月点検過ぎたとしても大丈夫です
結論から申し上げますと、点検を受けずに6ヶ月過ぎてしまった場合でも特に問題はありません。
なぜなら、6ヶ月点検は任意であり、義務ではないからです。
しかし、車の健康を維持するため、できるだけ早めに点検を受けることをおすすめします。
特に、新車登録から約6ヶ月後、または走行距離が5,000kmを超えた場合には点検を検討すると良いでしょう。
ここから6ヶ月点検についてより深くお伝えします。それによって6ヶ月点検の意味と役割を知ることが出来ます。
6ヶ月点検は義務?しないとどうなる?
6ヶ月点検は、車の状態を最適に保つための定期的な点検であり、法的な義務ではありません。
よって、受けなかったからと言って罰則があるわけではありません。
しかし、点検を受けることで、車の早期の劣化や不具合を発見し、大きなトラブルを未然に防ぐことができます。
特に、新車購入後や走行距離が一定の範囲に達した際には、点検を受けることが推奨されています。
法的な罰則は存在しないものの、点検を怠ることで生じる様々なトラブルやそれに伴うコストは、長期的に見ると高額になる可能性があります。
安全運転を継続するためにも、定期的な6ヶ月点検を受けることをおすすめします。
そもそも6ヶ月点検とは?メリット・デメリット
6ヶ月点検は、自動車の維持・安全性を確保するための重要なプロセスです。
この点検は法定点検とは異なり、法的義務ではなく、各自動車メーカーが推奨するサービスとして行われます。
例えば、トヨタでは「プロケア10」、ホンダでは「安心快適点検」、日産では「安心6ヶ月点検」として提供されています。
メリット
- 早期発見・早期対応:車の各部品の劣化や損傷を早期に発見し、必要な修理や交換を行うことができます。これにより、将来的な大きなトラブルや高額な修理費用を回避することが可能となります。
- メーカー保証の活用:6ヶ月点検を定期的に受けることで、メーカー保証を適切に活用することができます。不具合が発見された場合、保証期間内であれば修理費用が免除されることも。
デメリット
- 時間と費用:定期的な点検のための時間や、場合によっては費用がかかることが考えられます。ただし、6ヶ月点検は多くのメーカーで無料で提供されていることが多いです。
6ヶ月点検の実施タイミングは、新車登録日から約6ヶ月後、または走行距離が5,000kmを基準としています。
ただし、メーカーや車種によっては10,000kmや「新車登録から200日以内」という条件が設けられている場合もあります。
いつまでに受けるべき?
6ヶ月点検は車検のようにいつまでに受けなければならないという決まりはありません。
なぜなら法的な義務がないからです。
一つの目安として、新車登録日から約6ヶ月後、または走行距離5,000kmを目安として受けることが推奨されています。
ただし、メーカーによっては走行距離の目安が10,000kmとされている場合もあり、また「新車登録から200日以内」という期間制限がある場合も存在します。
この点検は法定点検とは異なり、法的義務は発生しませんが、車の安全性や長寿命を維持するためには非常に重要です。
特に、日常点検をこまめに行わないユーザーや、長距離・悪路の走行が多いユーザーは、6ヶ月点検を受けることを強くおすすめします。
早期に不具合や故障を発見することで、将来的な大きな修理費用を抑えることが可能となります。
何日前から?早目に受けられる?
6ヶ月点検は、正確には新車登録日から180日後を基準としていますが、実際には150日後、すなわち5ヶ月経過後から受けることが認められています。
この30日の猶予期間は、ユーザーの都合や車の使用状況を考慮したものです。
例えば、長距離ドライブや頻繁な使用が予定されている場合、早めの点検が推奨されます。
また、早期点検を受けることで、部品の摩耗や小さな不具合を早期に発見し、大きな故障や事故を予防することが期待できます。
そのため、特に車の動作に違和感を感じたり、異音がする場合などは、待たずして早めの点検を受けることを強く推奨します。
点検項目
6ヶ月点検は、車の性能と安全性を維持するための総合的なチェックアップです。
この点検では、
- エンジンの動作確認、
- ブレーキフルードの劣化状況、
- タイヤの摩耗度や空気圧、
- ベルトの張り具合、
- バッテリーの充電状態など、
車の主要な部品の機能と状態が詳細に調査されます。
さらに、オイルやエアフィルターの交換をはじめとする基本的なメンテナンス作業も実施されることが一般的です。
定期的な点検を受けることで、予期せぬトラブルを防ぎ、車の長寿命化と安全運転をサポートします。
ちなみに私は過去に日産に6ヵ月点検を依頼したことがあります。
その時のチェック項目は以下のようになっていました。
- ハンドル廻り
- ブレーキ廻り
- タイヤ足廻り
- 動力伝達装置
- 電気廻り
- エンジン廻り
6ヶ月点検の料金は7,150円でした。
その他にもワイパーの交換や車内除菌をしたので、合計で25,100円の料金が発生しています。
点検自体は1万円以下で受けられるので、プロの整備士の方に車の状態を見てもらうという作業にどれだけの価値を感じるか、個人の考えが分かれるところかもしれません。
6ヶ月点検はこんな方におすすめ
6ヶ月点検は、車の健康状態を維持するための重要な手段です。特に以下のような方々は受けることをおすすめします。
- 頻繁な運転者:日常的に車を使用し、月間走行距離が平均以上の方。
- 長距離ドライバー:週末のロングドライブやビジネスでの長距離移動が多い方。
- 車齢が5年以上の車を所有する方:年式が古くなると部品の劣化が進むため、定期的なチェックが必要です。
- 過去のトラブル経験者:事故や大きな故障の経験がある方は、再発を防ぐための点検が欠かせません。
- 特定の環境での運転が多い方:山道や雪道、悪路を頻繁に走行する方は、車への負担が大きいため、点検の頻度を増やすことを考慮すべきです。
6ヶ月点検を定期的に受けることで、車の性能を最適に保ち、安全な運転をサポートします。安心して車を長く愛用するためのステップとして、この点検を活用することをおすすめします。
6ヶ月点検過ぎた場合の法的影響
6ヶ月点検を受けないと、車の安全性が確保できないだけでなく、法的な問題も発生する可能性があります。
このようなリスクを避けるためにも、定期的な点検を受けることが重要です。
- 12ヶ月点検とその内容
- 24ヶ月点検とその内容
- 車検と法定点検の違い
- 法定点検を受けないデメリット
- バイクの6ヶ月点検が過ぎたらどうする?
12ヶ月点検とその内容
12ヶ月点検は、車の安全性を確保するための法定点検であり、全27項目の検査が行われます。
この点検では、以下のような詳細な検査が実施されます。
- 制動装置:ブレーキペダルの遊びや床板との隙間、ブレーキパッドの摩耗度、ブレーキホースの漏れなどを確認。ブレーキの効果や部品の損傷・消耗もチェックされます。
- 動力伝達装置:エンジンの動力をタイヤに伝える部分の検査。エンジンオイルの漏れや量、トランスミッションやトランスファの油量、ファンベルトやパワーステアリングの緩みや損傷を確認。
- 電気系統:点火プラグの状態、点火のタイミング、バッテリーターミナルの接続状態などを検査。
- かじ取り装置:ハンドルの操作感やギヤ、ボックスの取り付けの緩み、ロッドやアームの緩みやガタを調査。
- 走行装置:タイヤの溝の深さや空気圧、ホイールのナットやボルトの緩みを確認。
- 足回り:プロペラシャフトやドライブシャフトの損傷、マフラーの損傷や排気状態、ヘッドライトやワイパーの作動状況、ウォッシャー液の噴射状況などをチェック。
これらの詳細な検査により、車の安全性を高めるとともに、長期的な車の寿命を延ばす助けとなります。
12ヶ月点検は法定点検であり、義務となっていますが、受けなかった場合でも罰則等はありません。
道路運送車両法より一部抜粋
(定期点検整備)
第四十八条 自動車(小型特殊自動車を除く。以下この項、次条第一項及び第五十四条第四項において同じ。)の使用者は、次の各号に掲げる自動車について、それぞれ当該各号に掲げる期間ごとに、点検の時期及び自動車の種別、用途等に応じ国土交通省令で定める技術上の基準により自動車を点検しなければならない。
一 自動車運送事業の用に供する自動車及び車両総重量八トン以上の自家用自動車その他の国土交通省令で定める自家用自動車 三月
二 道路運送法第七十八条第二号に規定する自家用有償旅客運送の用に供する自家用自動車(国土交通省令で定めるものを除く。)、同法第八十条第一項の許可を受けて業として有償で貸し渡す自家用自動車その他の国土交通省令で定める自家用自動車(前号に掲げる自家用自動車を除く。) 六月
三 前二号に掲げる自動車以外の自動車 一年
参考
12ヶ月点検も罰則等はないのですが、はたしてどれ位の方が受けているのでしょうか?
こちらの記事で詳しく解説しています。
24ヶ月点検とその内容
24ヶ月点検は、2年ごとの総合的な車両診断を目的とした点検です。
この点検の際には、通常の点検以上に徹底的に車の各部を調査し、長期間の使用で生じる潜在的な問題点を早期に発見します。
以下は、24ヶ月点検の主な内容です。
- エンジン系統:エンジンの圧縮状態、オイルの汚れや量、冷却水の状態、エアフィルターや燃料フィルターの交換時期の確認。
- トランスミッション:ギヤの状態、オイルの交換時期や量、変速機の動作確認。
- ブレーキ系統:ブレーキフルードの交換時期、ブレーキパッドやディスクの摩耗度、ブレーキラインの損傷や漏れの確認。
- サスペンション&ステアリング:ショックアブソーバーやバネの状態、ボールジョイントやタイロッドエンドの摩耗度、ステアリングギヤボックスの状態。
- 電気系統:バッテリーの寿命や充電状態、点火系統のチェック、ライトやウィンカーの動作確認。
- 排気系統:マフラーや触媒コンバーターの状態、排気ガスの検査。
車検と法定点検の違い
車検(自動車検査登録)と法定点検は、日本における自動車の安全確保のための2つの異なる制度です。
以下にそれぞれの特徴や違いについて説明します。
- 目的:自動車が安全基準を満たしているかを確認し、公道を走行しても安全であることを保証するための制度です。
- 頻度:新車の場合、初回は3年後。その後は2年毎に実施が必要です(一部例外あり)。
- 内容:ブレーキ、灯火、排ガスなどの各種装置や性能が法令上の基準を満たしているかの確認を行います。
- 法的義務:車検を受けないで公道を走行すると、法律に違反することになります。
- 罰則:車検が切れた状態での公道走行は、違反とされ、罰金や懲役の対象となります。
- 目的:日常の使用による消耗や経年劣化を早期に発見し、安全な状態を維持するための制度です。
- 頻度:原則として1年毎に実施が必要です。
- 内容:車検よりも詳細な点検を行い、必要に応じて部品の交換や修理を行います。
- 法的義務:法定点検を受けることは、車検とは異なり、法的に義務付けられているわけではありません。しかし、多くの自動車保険が法定点検を受けることを契約の条件としています。
- 罰則:法定点検を受けないこと自体に罰則はありません。しかし、法定点検を受けずに事故を起こした場合、保険が適用されない可能性があります。
車検は法律で義務付けられており、違反すると罰則があります。
法定点検は法的な義務はありませんが、保険の適用を受けるためには受けることが多くの場合必要です。
両者ともに、自動車の安全を確保するための重要な制度です。
法定点検を受けないデメリット
法定点検を受けない場合、車の性能や安全性の低下が進行し、予期せぬトラブルや事故のリスクが高まります。
さらに、法的な観点からも罰金の課徴や運転免許の点数減点といったペナルティが発生する可能性が高まります。
最も重要なのは、事故発生時に保険が適用されないリスクが生じることで、これにより高額な賠償責任を負うことになる可能性も考慮しなければなりません。
バイクの6ヶ月点検が過ぎたらどうする?
バイクの6ヶ月点検を受けられずに期限を過ぎてしまった場合、まずは安全性を確保するためにも早急に点検を受けることをおすすめします。
6ヶ月点検は、シビアコンディション点検や安心点検とも呼ばれ、バイクの早期発見に非常に有効です。
期限を少し過ぎてしまったとしても、点検を受けることで、部品の調整やメンテナンスだけでコストを削減できる可能性があります。
また、バイクの維持コストを下げるため、そしてバイクの安全性や長寿命を保つためにも、点検の重要性を理解し、実施することが推奨されています。
期限を過ぎてしまった場合でも、点検を受けることで、バイクの安全性を確保し、長期的なコスト削減にも繋がるでしょう。
- 6ヶ月点検過ぎても特に問題はない
- 6ヶ月点検は任意であり、義務ではない
- 車の健康を維持するため、早めの点検を推奨
- 新車登録から約6ヶ月後や走行距離5,000km超えたら点検を検討
- 6ヶ月点検は法的な義務ではないため、罰則はない
- 早期の劣化や不具合を発見し、大きなトラブルを未然に防ぐ
- 新車購入後や一定の走行距離に達したら点検を推奨
- 6ヶ月点検は自動車の維持・安全性を確保するための重要なプロセス
- 予期せぬトラブルを防ぎ、車の長寿命化と安全運転をサポート
- 6ヶ月点検は新車登録日から180日後を基準とし、150日後から受けることが認められている
- 早期点検で部品の摩耗や小さな不具合を早期に発見し、大きな故障や事故を予防
以上が、6ヶ月点検に関する詳細な情報となります。
車の安全性を確保するためにも、定期的な点検を受けることをおすすめします。
受けなくてもペナルティ等はありませんが、あなたや大切な家族、友人の命を乗せて走る車なので、定期的なメンテナンスは使用者として行うべきです。
もしどうしても6ヶ月点検が受けられない場合は12ヶ月点検には申し込むことをおすすめします。
この記事が参考になれば幸いです。