エネオスのノンブラシ洗車機は落ちない?傷・料金・使い方を解説

ノンブラシ洗車機 エネオス

「エネオスのノンブラシ洗車機って、本当に汚れは落ちるの?」「車に傷がついたりしない?」といった疑問や不安から、利用をためらっている方もいらっしゃるかもしれません。

また、具体的なメニューや料金、おすすめのコースが分からなかったり、初めての洗車機の使い方に戸惑ったりすることもあるかと思います。

近所に利用できる設置店があるのか、例えば自宅から8.1 km 以内にノンブラシ洗車機のあるガソリンスタンドが存在するのか、知りたい方も多いでしょう。

この記事では、そのような疑問や不安を解消するため、エネオスのノンブラシ洗車機に関する情報を網羅的に解説します。

この記事のポイント
  • エネオスのノンブラシ洗車機におけるメリットとデメリット
  • 具体的な洗車メニューの料金と目的別のおすすめコース
  • 初めてでも迷わない洗車機の使い方と注意点
  • お近くのノンブラシ洗車機設置店の探し方

ノンブラシ洗車機をエネオスで使う前の注意点

  • ノンブラシなら車に傷はつかない?
  • コーティング施工車でも安心して利用できる?
  • 気になる洗浄力、しつこい汚れは落ちる?
  • 下回りやホイール部分の洗浄効果は?
  • 通常の洗車機よりも料金が高い理由

ノンブラシなら車に傷はつかない?

ノンブラシなら車に傷はつかない?

ノンブラシ洗車機を選ぶ最大の動機は、「車に傷をつけたくない」という思いではないでしょうか。この点において、ノンブラシ洗車機は非常に優れた選択肢と考えられます。

その理由は、洗浄の仕組みにあります。

一般的なブラシ式洗車機がスポンジや布製のブラシを回転させて物理的に汚れをこすり落とすのに対し、ノンブラシ洗車機は高圧に噴射される水の力だけで汚れを洗い流します。ボディに直接何かが接触することがないため、原理上、洗車による摩擦傷が付く心配がありません。

特に、黒や紺などの濃色車は細かな傷が目立ちやすいため、非接触で洗えるメリットは大きいと言えます。

ただし、注意点も存在します。

洗車前のボディに砂や泥が多く付着している場合、高圧水でそれらがボディ上を滑ることで、ごく微細な傷が付く可能性はゼロではありません。リスクを最小限に抑えるためには、高圧水で最初にボディ全体の砂埃をしっかりと流す工程(予備洗浄)が含まれるコースを選ぶことが大切です。

コーティング施工車でも安心して利用できる?

専門店で高価なボディコーティングを施工した車の場合、洗車方法には一層気を使うものです。

ノンブラシ洗車機は、こうしたコーティング施工車との相性が非常に良いと考えられます。

ブラシ式洗車機は、物理的な摩擦によってコーティング被膜を傷つけたり、性能を低下させたりするリスクが伴います。そのため、多くのコーティング施工店ではブラシ式洗車機の使用を推奨していません。

一方、ノンブラシ洗車機は高圧水のみで洗浄するため、コーティング被膜に与えるダメージを最小限に抑えることができます。コーティングが完全に硬化した後であれば、安心して利用可能です。むしろ、コーティングによって汚れが固着しにくくなっているため、水洗いだけでも十分な洗浄効果が期待でき、定期的なメンテナンスに適しています。

大切な愛車のコーティングを長持ちさせたいと考えるなら、ノンブラシ洗車機は非常に有効な選択肢の一つと言えるでしょう。

気になる洗浄力、しつこい汚れは落ちる?

車を傷つけないという大きなメリットがある一方で、ノンブラシ洗車機の洗浄力には限界があることも理解しておく必要があります。

高圧水の力だけで汚れを吹き飛ばすという特性上、軽い砂埃や花粉、表面的な泥汚れなどは十分に落とすことが可能です。しかし、こびり付いてしまった頑固な汚れに対しては、洗浄力が不足する場合があります。

落ちにくい汚れの具体例

  • 油性の汚れ: ワックスから流れ出た油分や、排気ガスに含まれる油汚れ。
  • 固着した汚れ: 時間が経過した鳥のフンや虫の死骸。
  • 水垢・イオンデポジット: 雨水が乾いてボディに残るミネラル分の輪ジミ。

これらの汚れは、物理的にこするか、専用のケミカル剤を使用しないと除去が難しい場合が多いです。

そのため、ノンブラシ洗車機は「汚れがひどくなる前に、こまめに洗車する」という使い方に最も適しています。もし汚れが溜まってしまった場合は、洗浄力の高いシャンプーコースを選んだり、洗車機に入れる前に特にひどい汚れだけを部分的に手洗いしたりする工夫が求められます。

下回りやホイール部分の洗浄効果は?

下回りやホイール部分の洗浄効果は?

ノンブラシ洗車機は、ボディ上面や側面の洗浄を得意としていますが、構造上、下回りの洗浄は不得意な領域です。

タイヤハウスの内側やサイドステップの下部、マフラー周辺などは、高圧水の噴射ノズルが届きにくく、泥はねなどの汚れが残りやすい傾向にあります。特に、降雪地域の融雪剤や、海沿いの塩害が気になる場合は、下回りの洗浄が不十分だと錆の原因にもなりかねません。

この弱点を補うため、多くのEneJet Washではオプションとして「下部洗浄」が用意されています。車体の下から高圧水を噴射して、シャーシ部分の汚れを洗い流す機能で、数百円の追加料金で利用できます。愛車を長く維持するためには、定期的な下部洗浄の実施がおすすめです。

また、ホイールに関しても同様で、ブレーキダストのような油分を含んだ頑固な汚れを完全に除去するのは困難です。表面的な汚れは落ちますが、細かなデザインの隙間やこびり付いた汚れは、別途手洗いでの対応が必要になると考えておきましょう。

通常の洗車機よりも料金が高い理由

ノンブラシ洗車機を利用する際、ブラシ式洗車機と比較して料金が割高であることに気づくかもしれません。

一般的な水洗いコースで比較すると、ブラシ式が300円~500円程度から利用できるのに対し、ノンブラシ式は800円前後からと、価格に差があります

この価格差の主な理由は、洗車機本体の導入コストにあります。ノンブラシ洗車機は、車体全体に均一かつ強力な水圧をかけるため、多数の高圧噴射ノズルや大型のポンプなど、ブラシ式洗車機よりも複雑で高価な設備を必要とします。その初期投資費用が、洗車料金に反映されているというわけです。

料金は高めですが、「車に傷をつけない」という付加価値や、手洗い洗車にかかる時間と労力を考えれば、十分に納得できる価格設定だと捉えることもできるでしょう。

ノンブラシ洗車機 エネオスの使い方完全ガイド

  • ノンブラシ洗車機はガソリンスタンドにある?
  • EneJet Washの全メニュー料金一覧
  • 目的別に選ぶメニューのおすすめは?
  • EneJet Washの洗車機の使い方を解説
  • 設置店 8.1 km 以内にあるか確認する方法
  • まとめ:ノンブラシ洗車機をエネオスで賢く使う

ノンブラシ洗車機はガソリンスタンドにある?

「エネオスに行けば、どこでもノンブラシ洗車機が使える」というわけではない点には注意が必要です。

多くのガソリンスタンドに設置されている自動洗車機は、ブラシ式が主流です。エネオスブランドの中でも、特に「EneJet(エネジェット)」というセルフサービスのガソリンスタンドで、独自の洗車ブランド「EneJet Wash」としてノンブラシ洗車機の導入が進められています。しかし、全てのEneJet店舗にノンブラシ洗車機が設置されているわけではありません。

お近くのエネオスがノンブラシ洗車に対応しているかを確認するには、後述する店舗検索を利用するか、実際に店舗を訪れて洗車機の種類を確認するのが最も確実な方法です。給油の際に、洗車機の設備をチェックしてみることをおすすめします。

EneJet Washの全メニュー料金一覧

EneJet Washのノンブラシ洗車機には、様々なコースが用意されています。ここでは、代表的なコースの料金や特徴を表にまとめました。

(注:以下の料金やコース内容は店舗によって異なる場合があります。ご利用の際は、現地の受付機で最新情報をご確認ください。)

コース名EneKey/プリカ価格(目安)通常価格(目安)所要時間(目安)特徴
コーティングウォッシュ(水洗い)400円500円約5分高圧水のみで優しく洗浄。コーティング車の普段のメンテナンスに最適。
シャンプー400円500円約3分シャンプーで汚れをスピーディーに落とす基本コース。
ワックス700円800円約3分洗浄後にワックスを塗布。手軽に撥水性と艶を出したい方向け。
泡ブローコート1,000円1,200円約5分泡で汚れを浮かせて洗浄し、ポリマーコーティングで仕上げる。撥水・防汚効果。
泡ブロースプレンダーコート1,300円1,600円約6分より厚いポリマー被膜を形成。深みのある艶と高い耐久性が特徴。
泡ブロープライムコート1,700円2,000円約6分30秒ガラス系コーティングで最上位の艶と耐久性(最長2ヶ月)を実現。

オプションメニュー

オプション名追加料金(目安)特徴
下部洗浄200円車体の下回りを高圧洗浄。塩害や融雪剤対策に効果的。
光沢ポリマー500円各コースに追加可能。さらに光沢と撥水効果を高める。
パワフル洗浄900円特殊ケミカルで軽度な水垢を除去。既存のコーティングを落とす可能性あり。

目的別に選ぶメニューのおすすめは?

豊富なメニューの中から、どれを選べば良いか迷うこともあるかと思います。ここでは、目的や車の状態に合わせたおすすめのコース選びをご紹介します。

とにかく手軽に、砂埃だけ落としたい場合

「シャンプー」または「コーティングウォッシュ(水洗い)」が最適です。短時間かつ低価格で、ボディ表面の軽い汚れをさっと洗い流せます。コーティング施工車であれば、水洗いのみの「コーティングウォッシュ」で十分でしょう。

撥水効果と艶を手軽にプラスしたい場合

「ワックス」コースがおすすめです。洗浄に加えて撥水コーティングが施されるため、雨の日の視界確保にもつながり、汚れが付きにくくなる効果も期待できます。コストパフォーマンスに優れた選択です。

しっかり洗浄し、コーティングで保護したい場合

「泡ブローコート」以上のコースが適しています。「泡ブロー」と付くコースは、洗浄前に高圧ブローで埃を飛ばし、濃密な泡で汚れを浮かせてから洗浄するため、洗浄力がより高まります。仕上がりの艶や撥水性の持続力を求めるなら、「泡ブロースプレンダーコート」や最上位の「泡ブロープライムコート」を検討すると良いでしょう。

EneJet Washの洗車機の使い方を解説

ドライブスルー形式の洗車機の使い方は非常にシンプルです。初めての方でも安心して利用できるよう、基本的な流れを解説します。

  1. 受付機でコースを選択洗車機の入口手前にある受付機(操作パネル)で、希望の洗車コースやオプションを選択し、支払いを済ませます。支払い方法は現金、クレジットカード、EneKey、プリペイドカードなどが利用できます。
  2. 指定位置まで車を移動ゲートが開き、前方の案内表示に従って車をゆっくりと洗車機内の停止位置まで進めます。サイドミラーが案内板のどの位置に来るかなど、分かりやすい指示が表示されるので、その通りに停車してください。
  3. 停車後の準備車を完全に停止させたら、エンジンを切り、サイドブレーキをかけます。ドアミラーを格納し、アンテナも収納または取り外してください。全ての窓が完全に閉まっていることを確認します。
  4. 洗車開始準備が完了すると、洗車機が自動で動き出し、洗浄が始まります。洗車中は、車内で待機してください。
  5. 乾燥・終了洗浄とすすぎが終わると、強力な風で水滴を吹き飛ばす乾燥(ブロー)工程に入ります。乾燥が終わり、前方の信号が青に変わったら、洗車終了の合図です。
  6. 拭き上げスペースへ移動エンジンをかけ、ゆっくりと車を前進させて洗車機から出ます。備え付けの拭き上げスペースに車を移動させ、残った水滴をタオルで拭き取れば完了です。多くの店舗では、拭き上げ用のタオルが無料で貸し出されています。

設置店 8.1 km 以内にあるか確認する方法

お住まいの地域や現在地から近いエネオスのノンブラシ洗車機設置店を探すには、公式のウェブサイトを利用するのが最も確実です。

ENEOS SS検索の活用

ENEOSの公式ウェブサイトには、全国のサービスステーションを検索できる「ENEOS SS検索」ページがあります。

  1. ENEOSの公式サイトにアクセスし、「サービスステーション検索」ページを開きます。
  2. 地名や駅名、現在地から検索エリアを指定します。
  3. 「こだわり条件」や「サービスで絞り込む」といった項目で、「EneJet Wash」や「セルフ洗車」にチェックを入れて検索します。

この方法で、ノンブラシ洗車機を導入している可能性の高い「EneJet Wash」設置店を効率的に探すことができます。

ただし、「ノンブラシ」という項目で直接絞り込めない場合もあるため、表示された店舗に直接電話で問い合わせるか、店舗詳細情報で設備を確認するのが確実です。

ガソリンスタンド情報サイトの利用

「gogo.gs」のような外部のガソリンスタンド情報サイトも便利です。ユーザーの口コミ情報などから、「ノーブラシ洗車機」が設置されている店舗が見つかる場合があります。

まとめ:ノンブラシ洗車機をエネオスで賢く使う

この記事で解説した、エネオスのノンブラシ洗車機を賢く利用するためのポイントを以下にまとめます。

  • ノンブラシ洗車機は高圧水で洗浄するため物理的な接触がない
  • 原理上、ブラシによる摩擦傷がつく心配は少ない
  • 濃色車や傷をつけたくない車に特におすすめ
  • コーティング施工車のメンテナンスとの相性が非常に良い
  • 軽い砂埃や花粉などの汚れは十分に落とせる
  • 油性の汚れや固着した水垢、鳥のフンなどは落ちにくい場合がある
  • 洗浄力を過信せず、汚れがひどくなる前のこまめな利用が鍵
  • 下回りやホイールの細部の洗浄は苦手な領域
  • 下回りの汚れにはオプションの「下部洗浄」が有効
  • 料金がブラシ式より高いのは、機械の導入コストが主な理由
  • 全てのエネオスに設置されているわけではない
  • 「EneJet Wash」ブランドの店舗で導入が進んでいる
  • 料金は水洗いコースで500円程度から
  • 艶や撥水性を求めるならコート剤が含まれるコースを選ぶ
  • 公式サイトの「ENEOS SS検索」で設置店を探せる
  • 利用する際は、事前にアンテナやミラーを格納する

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