エアコンのマグネットクラッチが入ったり切れたりするのは故障のサイン？原因・症状・対策を詳しく紹介

• エアコンを使用しても冷えたり冷えなかったりするため、快適な運転が保てない
• エアコンのマグネットクラッチから「カチカチ」という音が鳴り続け、故障のサインか不安になる
• 頻繁にオンオフを繰り返すエアコンが車に負担をかけていないか心配

この記事ではこのような悩みを解決します。

これらの悩みを放置すると、エアコンの効率がさらに悪化し、最終的には高額な修理が必要になる可能性があります。

また、異常を放置することで、他の部品にもダメージを与え、車全体の寿命を縮めるリスクもあります。

こうした問題を未然に防ぐため、早めの点検と適切な対処が必要です。

そこで記事では、マグネットクラッチが入ったり切れたりする主な原因、具体的な症状、対策方法を詳しく解説します。

冷媒の充填量や部品の状態確認、プレッシャースイッチやコンデンサーファンの点検方法についても詳しく紹介します。

また、エアコンの寿命を延ばし、快適な車内環境を維持するための知識を得ることができます。

ヒロシ

エアコンの異常は放置せず、適切な点検と修理を行うことが、快適なカーライフを維持するための第一歩です。この記事で紹介する原因と解決策を参考に、早めに行動しましょう。

エアコンのマグネットクラッチが入ったり切れたりする原因と解決策

• マグネットクラッチが故障している場合の症状
• カチカチ音がするのはなぜ？
• A/Cがついたり消えたりする理由
• コンプレッサーが止まる原因
• オンオフ繰り返すのは故障？

マグネットクラッチが故障している場合の症状

エアコンのマグネットクラッチが故障している場合、最も明確な症状として挙げられるのが「エアコンが正常に冷えない」ことです。

エアコンを作動させても、車内が十分に冷却されない、あるいは冷却が断続的になる場合、マグネットクラッチの不具合が疑われます。

まず、マグネットクラッチの役割を簡単に説明すると、これはエアコンコンプレッサーをエンジンからの動力で回すための部品です。

この部品が正常に作動しない場合、冷媒が圧縮されず、エアコンの冷却機能が低下します。

その結果、車内の温度を効果的に下げることができません。

次に、具体的な症状として、マグネットクラッチの故障時に「作動音が聞こえない」ことがあります。

通常、エアコンをオンにすると「カチッ」という音がしますが、これが全く聞こえなかったり、断続的にしか聞こえない場合、マグネットクラッチが正常に動作していない可能性があります。

また、エアコンをオンにしてもコンプレッサーが作動しないことがあります。

これにより、エアコンが冷えなくなるのはもちろん、場合によっては異常な電流が発生し、ヒューズが切れることもあります。このような症状が見られる場合、速やかに点検が必要です。

ヒロシ

最後に、エアコンのマグネットクラッチの故障は、長期的に放置すると関連部品にも負担をかけ、修理費用が増加する可能性があります。早めの対処が重要です。

カチカチ音がするのはなぜ？

エアコンのマグネットクラッチから「カチカチ」という音がする理由として、主に2つの要因が考えられます。

• 一つは正常な動作音である場合、
• もう一つは不具合による異常音です。

まず、正常な動作音の場合について説明します。

マグネットクラッチは、エアコンのオン・オフに応じてコンプレッサーを接続・切断する役割を持っています。

この動作時に「カチッ」とした音がするのは、クラッチが作動している証拠です。

この音は、エアコンの運転開始時や温度調節に伴う動作の一環として発生します。

一方、異常音の場合は、マグネットクラッチの摩耗や内部の部品劣化が原因であることが多いです。

特に、クラッチ部分が摩耗している場合、接触が不完全になり、「カチカチ」と断続的な音が鳴ることがあります。

また、内部に異物が入り込んでいる場合や、クラッチスプリングの劣化によっても同様の音が発生します。

さらに、ガス圧が不適切な場合にも、この音が発生することがあります。

ガス圧が高すぎたり低すぎたりすると、クラッチが頻繁にオン・オフを繰り返すため、結果的に「カチカチ」という音が聞こえるのです。

この場合、プレッシャースイッチの不良や冷媒の充填量を確認する必要があります。

以上のことから、「カチカチ」という音が聞こえた場合は、まず正常な動作音か異常音かを見極め、必要に応じて専門店での点検を行うことをお勧めします。

A/Cがついたり消えたりする理由

車のエアコン（A/C）がついたり消えたりする主な原因は、システム内の異常や不具合によるものです。

この現象は、マグネットクラッチの断続的な作動に起因していることが多く、複数の要因が絡み合って発生します。

まず、冷媒の不足や過剰が一因となることがあります。

冷媒が不足していると、プレッシャースイッチが低圧を感知し、コンプレッサーを停止させます。

一方で、冷媒が過剰に充填されている場合は高圧が発生し、同じくプレッシャースイッチが作動してコンプレッサーを保護します。

これにより、エアコンが断続的にオンオフを繰り返すことになるのです。

次に、冷却システムの放熱不良もこの問題を引き起こします。

例えば、コンデンサーファンが故障している場合、エアコンが効率よく冷却されず、システムが高圧になりすぎることがあります。

これにより、マグネットクラッチが保護回路によってオフにされ、A/Cがついたり消えたりする現象が発生します。

さらに、制御センサーの異常も原因の一つです。

特に、エバポレーター温度センサーが誤作動を起こすと、A/Cの作動が必要以上に制御されることがあります。

この場合、センサーの交換や配線の点検が必要になります。

以上の原因を踏まえると、A/Cがついたり消えたりする場合は、冷媒の量、冷却システムの動作、センサーの状態を総合的に確認する必要があります。

早めの点検と適切な修理が、エアコンの快適な使用を保証します。

コンプレッサーが止まる原因

エアコンのコンプレッサーが止まる原因は、主に3つの要因に分類できます。

それは、以下の3つです。

• 冷媒の圧力異常
• 部品の故障
• 安全装置の作動

これらが単独、または複数重なり合うことで、コンプレッサーが停止することがあります。

まず、冷媒の圧力異常について説明します。

エアコンのシステム内では、冷媒が適切な圧力で循環することが重要です。

圧力が低すぎる場合、冷媒不足が原因と考えられます。

これは、冷媒の漏れや充填不足が主な理由です。

一方、圧力が高すぎる場合、コンデンサーの冷却が不十分である可能性があります。

特に、コンデンサーファンが正常に動作していないと、冷媒が十分に冷却されず、高圧が発生してコンプレッサーを保護するために停止します。

エアコンガスの補充について詳しく解説した記事はコチラ↓

次に、部品の故障が原因の場合です。

例えば、マグネットクラッチが摩耗していると、コンプレッサーへの動力が正しく伝わらず、動作が不安定になることがあります。

また、プレッシャースイッチが故障すると、冷媒の圧力を正確に感知できず、誤作動によってコンプレッサーが停止する可能性があります。

さらに、エバポレーター温度センサーや制御基板の不具合も、コンプレッサー停止の原因となり得ます。

最後に、安全装置の作動についてです。

エアコンには、システムを保護するための安全装置が組み込まれています。

例えば、システム内の圧力が極端に高くなると、圧力スイッチが作動してコンプレッサーを停止させます。

また、エンジンが過熱している場合にも、エアコン制御システムが作動し、コンプレッサーをオフにすることがあります。

これらの原因を特定するためには、冷媒の量や圧力を確認するゲージ測定、各種センサーの点検、さらにはコンデンサーファンの動作確認が必要です。

問題の発生箇所を正確に把握し、適切な修理を行うことが重要です。

オンオフ繰り返すのは故障？

エアコンが頻繁にオンオフを繰り返す現象は、多くの場合、冷媒や制御系統の問題に起因しています。

この状態は、「サイクルカット」とも呼ばれ、エアコンシステムの保護や不具合の結果として発生します。

まず、冷媒に関連する問題について説明します。

冷媒の量が適切でない場合、オンオフの繰り返しが起こりやすくなります。冷媒が不足していると、低圧スイッチが作動し、コンプレッサーが停止します。

一方で、冷媒が多すぎると、システム内の圧力が異常に上昇し、高圧スイッチが作動して停止します。

冷媒量の適切な管理が、この問題を解決する鍵となります。

次に、制御系統の不具合が原因となる場合があります。

具体的には、エバポレーター温度センサーの異常や、プレッシャースイッチの故障が考えられます。

これらの部品が正確な信号を送らないと、エアコンの制御システムが誤動作を引き起こし、オンオフを頻繁に繰り返すことになります。

また、配線やコネクタの接触不良も、システムの不安定な動作を誘発します。

さらに、冷却機能の不足も要因となります。

例えば、コンデンサーファンが故障していると、冷媒が十分に冷却されず、高圧が発生しやすくなります。

この場合、冷却機能を改善することで、オンオフの繰り返しが解消される可能性があります。

最後に、エアコンシステム全体のメンテナンスが重要です。

冷媒の充填量や各部品の状態を定期的に点検することで、このような故障を未然に防ぐことができます。

頻繁なオンオフはエアコンシステムに負担をかけるため、早急に原因を特定し、適切な修理を行うことが求められます。

エアコンのマグネットクラッチが入ったり切れたりする場合の点検方法と注意点

• プレッシャースイッチの点検方法
• マグネットクラッチが頻繁に作動する原因
• スズキ車での事例
• ダイハツ車でオンオフ繰り返す原因
• 正常なエアコン動作を維持するためのメンテナンス

プレッシャースイッチの点検方法

エアコンのプレッシャースイッチは、冷媒の圧力を感知し、システム全体を保護する重要な部品です。

このスイッチが正常に動作しないと、エアコンが効かなくなる、または異常な動作を繰り返すことがあります。

そのため、正確な点検が必要です。

まず、プレッシャースイッチを点検する際には、車両のバッテリーを切り離すことから始めます。

これは、電気的なショートや誤作動を防ぐための基本的な安全措置です。

その後、プレッシャースイッチの位置を確認します。通常、このスイッチはエアコン配管の高圧側または低圧側に取り付けられています。

次に、テストリードを使用してスイッチの動作を確認します。

プレッシャースイッチは特定の圧力範囲で回路を開閉する仕組みです。

そのため、冷媒の圧力が正常であれば、スイッチは閉じた状態を維持し、圧力が規定値を超えると回路が開くはずです。

この動作を確認するために、テスターを接続して導通テストを行います。

さらに、冷媒の圧力が適切であるかを確認するため、エアコンゲージを使用します。

ゲージを接続し、システムの圧力がメーカーの規定範囲内であるかをチェックします。

もし圧力が正常であるにもかかわらず、プレッシャースイッチが正しく動作しない場合は、スイッチ自体が故障している可能性があります。

最後に、プレッシャースイッチの外観も確認します。

配線の断線やコネクタ部分の汚れ、腐食が原因で接触不良が起きている場合があります。

このような問題が見つかった場合は、清掃または修理を行い、必要に応じてスイッチを交換してください。

これらの点検手順を踏むことで、エアコンのプレッシャースイッチの不具合を特定し、システムの正常な動作を回復させることができます。

ヒロシ

実際の具体的な手順はこちらの動画が参考になるかと思います↓

⇒プレッシャースイッチの点検手順と方法

マグネットクラッチが頻繁に作動する原因

車のエアコンにおいて、マグネットクラッチが頻繁に作動する現象は、システム内の異常や設定不具合が原因であることが多いです。

この現象が起こる場合、いくつかの主要な要因を考慮する必要があります。

まず、冷媒の充填量が適切でないことが原因の一つです。

冷媒が不足していると、プレッシャースイッチが低圧を感知し、マグネットクラッチをオフにする頻度が高まります。

逆に、冷媒が過剰に充填されている場合も、圧力が高くなりすぎてクラッチのオンオフが頻繁に行われることがあります。

この問題を解決するためには、冷媒の量を適正値に調整する必要があります。

次に、温度センサーやエバポレーターセンサーの不具合も原因として考えられます。

これらのセンサーが異常な信号を送ると、エアコン制御システムが誤動作し、クラッチが頻繁にオンオフを繰り返します。

この場合、センサーの点検や交換を行うことが解決策となります。

また、コンデンサーファンの故障も影響を与える可能性があります。

コンデンサーファンが正しく動作しないと、冷媒が十分に冷却されず、圧力が高まりやすくなります。

この結果、プレッシャースイッチが頻繁に作動し、マグネットクラッチのオンオフが増加します。

これらの原因を総合的に点検し、問題箇所を特定することが重要です。

適切な修理とメンテナンスを行うことで、マグネットクラッチの頻繁な作動を防ぎ、エアコンシステムの正常な動作を回復することが可能です。

スズキ車での事例

スズキ車におけるエアコンコンプレッサーがオンオフを繰り返す現象は、特定の部品や設定の問題に起因していることが多いです。

以下に具体的な事例と原因について説明します。

まず、この現象が発生した際に考えられる原因の一つとして、冷媒の量が挙げられます。

スズキ車の場合、冷媒が多すぎるとシステム内の圧力が高まり、プレッシャースイッチが頻繁に作動することでコンプレッサーが断続的にオンオフを繰り返すことがあります。

この場合、冷媒を適正な量に調整することで問題が解決することが多いです。

また、コンデンサーファンの不具合も原因としてよく見られます。

スズキ車では、コンデンサーファンが故障していると冷媒が十分に冷却されず、圧力が異常に上昇します。

その結果、プレッシャースイッチが作動し、コンプレッサーが一時停止することでオンオフが繰り返される状態となります。

この場合、ファンの動作を確認し、不具合がある場合は修理または交換が必要です。

さらに、センサー類の異常も原因となり得ます。

特にエバポレーター温度センサーが正確に機能していないと、エアコン制御システムが誤動作し、コンプレッサーが不要にオンオフを繰り返します。

センサーの動作を点検し、必要に応じて交換することでこの問題を解決することができます。

これらの原因は、スズキ車特有の設計や動作条件によって影響されることがありますが、基本的な点検と調整を行うことで、多くの場合、症状を改善することができます。

ダイハツ車でオンオフ繰り返す原因

ダイハツ車でエアコンコンプレッサーがオンオフを繰り返す原因は、冷媒の問題や制御部品の不具合が主な要因として挙げられます。

このような現象は、車両の使用環境や整備状態によっても発生しやすくなります。

まず、冷媒の充填量が適切でないことが大きな原因となります。

冷媒が不足している場合、プレッシャースイッチが低圧を検知し、コンプレッサーを停止させることがあります。

一方、冷媒が過剰に充填されている場合も、圧力が高くなりすぎてシステムが保護モードに入り、コンプレッサーがオンオフを繰り返します。このため、冷媒の適切な量を維持することが重要です。

次に、プレッシャースイッチやエバポレーター温度センサーの不具合が考えられます。

これらの部品は、システムの圧力や温度を監視し、エアコンの動作を制御する役割を果たします。

これらが故障していると、システムが誤作動し、コンプレッサーが不要にオンオフを繰り返します。

さらに、コンデンサーファンの故障もよく見られる原因です。

コンデンサーファンが動作しないと冷媒が十分に冷却されず、高圧が発生します。

その結果、プレッシャースイッチが作動してコンプレッサーをオフにする動作が繰り返されることになります。

これらの要因に加え、配線やコネクタの接触不良が原因で制御信号が不安定になることもあります。

この場合、電装系の点検と修理が必要です。

ダイハツ車のエアコンコンプレッサーがオンオフを繰り返す場合は、これらの要因を順に点検し、問題を解決することが重要です。

正常なエアコン動作を維持するためのメンテナンス

エアコンの正常な動作を維持するためには、定期的なメンテナンスが不可欠です。

エアコンは、冷却性能を長期間維持するために多くの部品が連携して動作しており、これらを適切に保守することが重要です。

まず、冷媒の適切な量を保つことが基本です。

冷媒が不足していると冷却性能が低下し、過剰な場合は圧力が異常に高くなることでシステムに負担をかけます。

冷媒の量を確認するためには、エアコンゲージを使用し、メーカーの規定値に基づいて調整することが必要です。

次に、フィルターの清掃または交換を定期的に行いましょう。

エアコンシステム内のフィルターが汚れていると、空気の流れが阻害され、効率が低下します。

特に、レシーバータンクやエバポレーター周辺のフィルターは、汚れが蓄積しやすい部分です。

清掃や交換を行うことで、エアコンの動作をスムーズに保つことができます。

また、電装系の点検も重要です。

配線の接触不良やコネクタの腐食は、エアコンの制御信号に影響を与える可能性があります。

これらの問題を未然に防ぐために、点検と修理を定期的に行うことが推奨されます。

さらに、コンデンサーファンやプレッシャースイッチなどの部品の動作確認を行いましょう。

これらの部品が故障していると、エアコン全体の効率が低下し、快適な冷却が得られなくなります。

エアコンのマグネットクラッチが入ったり切れたりする原因と対処法：まとめ

エアコンのマグネットクラッチが「入ったり切れたり」する原因は、冷媒の不足や過剰、部品の不具合、制御システムの異常などが考えられます。

冷媒量が適切でないと、低圧または高圧スイッチが作動し、クラッチのオンオフが頻発します。

また、プレッシャースイッチや温度センサーの故障、コンデンサーファンの不良、配線の接触不良も原因となります。

これらの問題を放置すると、エアコンシステム全体に負担をかけ、修理費用が増加する可能性があります。

早めに専門業者で点検を受け、冷媒量の確認や部品の状態をチェックすることが重要です。

定期的なメンテナンスで快適なエアコン環境を維持しましょう。

以上、この記事が参考になれば幸いです。