免許更新の時期が近づくと、多くの人が気になるのが証明写真の写りではないでしょうか。
一度発行されると3年や5年は使い続けるものだからこそ、納得のいく一枚にしたいですよね。
実は、免許更新の服装には、写真写りを良くするためのおすすめの選び方があります。
男性・女性それぞれのポイントはもちろん、夏や冬といった季節ごとの注意点、パーカーやスカート、靴やサンダルといった具体的なアイテムの可否まで、多くの方が疑問に思う点を網羅的に解説します。
また、免許更新の服装でNGなのはどんなものか、背景との関係で避けるべき色、特に印象が暗くなりがちな黒はどうなのかといった疑問にもお答えします。

服装を少し工夫するだけで印象が盛れるコツや、実際に更新した人たちの口コミ・感想レビューも参考に、後悔しない一枚を目指しましょう。
- 免許更新で避けるべき服装のNG例
- 写真写りを良くする男女別のおすすめコーデ
- 季節やアイテムごとの服装選びの注意点
- 証明写真で好印象に「盛れる」ちょっとしたコツ
免許更新で避けるべき服装の基本
- 免許更新の服装でNGなのは?
- 背景と同化する色や黒の服は避ける
- 免許更新の服装でパーカーは要注意
- 免許更新の服装でスカートは問題ない
- 意外と知らない靴やサンダルの扱い
免許更新の服装でNGなのは?

運転免許証の写真は、公的な身分証明書として本人確認の役割を担っています。
そのため、服装は基本的に自由ですが、個人の識別を妨げる可能性がある服装は認められていません。まずは、免許更新でNGとされる服装の基本的なルールを理解しておきましょう。
具体的には、顔の輪郭や主要なパーツ(目、鼻、口など)が隠れてしまうものは避ける必要があります。
これは、免許センターでの撮影であっても、自分で撮影した写真を持ち込む場合であっても同様の基準が適用されます。
本人確認が困難になる服装の例
- 帽子やヘアバンド
- マスクやマフラー、ネックウォーマー
- サングラスや色の濃いメガネ
- フードを被った状態
これらのアイテムは、顔の一部を物理的に隠してしまうため、撮影時には必ず外すよう指示されます。宗教上または医療上の理由で頭部を覆う布などが必要な場合は認められることもありますが、顔の輪郭が完全にわかるように着用する必要があります。
以下の表に、一般的な服装アイテムのOK・NGをまとめましたので、参考にしてください。
免許更新の服装OK・NG早見表
アイテム | 判断 | 理由・注意点 |
---|---|---|
襟付きシャツ | ◎(推奨) | 清潔感があり、顔周りが引き締まって見えます。 |
Vネック・Uネック | ◎(推奨) | 首元がすっきりし、小顔効果が期待できます。 |
パーカー・フード付き | △(注意) | フードが肩にかかり、輪郭を隠す可能性があるため非推奨です。 |
タートルネック | △(注意) | 顎や首のラインが隠れてしまうため、避けるのが無難です。 |
水色の服 | ×(NG) | 多くの免許センターの背景色(青系)と同化してしまいます。 |
肌色に近い服 | ×(NG) | 服を着ていないように見える可能性があり、不適切と判断されます。 |
背景と同化する色や黒の服は避ける

免許証の写真写りを左右する重要な要素の一つが、服の色です。特に注意したいのが、背景とのバランスです。
運転免許センターの多くでは、背景に水色や青系の色が採用されています。
そのため、トップスに水色や青系統の服を着ていくと、背景と体が同化してしまい、輪郭がぼやけて不鮮明な写真になってしまいます。これは規定上も認められていないため、再撮影を求められる原因にもなります。
また、肌の色に近いベージュや薄いオレンジ、キナリ色なども注意が必要です。
場合によっては裸に見えてしまう可能性があり、証明写真として不適切と判断されることがあります。
黒い服のデメリットとは?
黒い服自体はNGではありませんが、写真写りの観点からはあまりおすすめできません。顔の周りが暗くなり、顔色が悪く見えたり、レフ板効果(光の反射)が得られず、肌のくすみやクマが目立ったりする可能性があります。
もし黒い服を着る場合は、顔周りが明るく見えるように、インナーに白を取り入れるなどの工夫をすると良いでしょう。
これらの理由から、免許更新の際は、背景色や肌の色と同化せず、かつ顔色を明るく見せてくれる色を選ぶことが、満足のいく写真を撮るための鍵となります。
免許更新の服装でパーカーは要注意

カジュアルな服装として人気のパーカーですが、免許更新の際の着用は避けるのが無難です。
その理由は、パーカーのフード部分にあります。撮影時、フードが肩の上にかかることで、首や顔の輪郭の一部が隠れてしまう可能性があるためです。
本人確認を目的とする証明写真では、顔の輪郭がはっきりと写っていることが求められます。
もちろん、フードを完全に後ろに下ろし、肩や首筋に影響がないようにすれば撮影できる場合もあります。
しかし、撮影担当者によってはNGと判断されたり、整えるように指示されたりすることもあり、スムーズな手続きの妨げになるかもしれません。
「当日パーカーを着ていきたい」という場合は、念のため中にTシャツやシャツなどを着ておき、撮影の直前にパーカーを脱げるように準備しておくと安心ですね。
冬場のフード付きコートなども同様の理由で、撮影時には脱ぐのがマナーです。

余計な心配をせず、スムーズに更新手続きを終えるためにも、当日はフードのない服装を選ぶことをおすすめします。
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免許更新の服装でスカートは問題ない

女性の方から「免許更新の服装でスカートを履いていっても大丈夫ですか?」という質問をいただくことがあります。
結論から言うと、スカートの着用は全く問題ありません。
なぜなら、運転免許証の写真は、胸から上を写す「上三分身」と呼ばれる構図で撮影されるからです。そのため、ボトムスに何を着ているかは写真には一切写り込みません。
スカートはもちろん、パンツやジーンズ、ワンピースなど、どのようなボトムスでも大丈夫です。写真に影響するのはトップスと顔周りだけなので、ボトムスは普段通りの好きな服装でリラックスして臨みましょう。
意外と知らない靴やサンダルの扱い
服装に関連して、意外と多くの方が気にするのが当日に履いていく靴についてです。「ヒールやサンダルで行ってもいいの?」と不安に思う方もいるようです。
これについても全く心配する必要はありません。
免許の「更新」手続きでは、教習所での技能教習や試験とは異なり、実際に車を運転する場面はありません。
そのため、服装と同様に履物についても特に規定はなく、完全に自由です。
どんな履物でもOK!
- スニーカー
- 革靴
- ヒールの高いパンプス
- サンダル
- ブーツ
上記のように、どのような靴を履いていっても手続き上で問題になることは一切ありません。ご自身のその日の服装や気分に合わせて、好きな靴を選んでください。
好印象に見せる免許更新の服装のコツ
- 写真写りが良い服装のおすすめを紹介
- 【男】清潔感のある服装で好印象に
- 【女】顔色が明るく見える服装が基本
- 季節ごと(夏・冬)の服装のポイント
- ちょっとした工夫で服装は盛れる
- 後悔しない免許更新の服装選びの結論
写真写りが良い服装のおすすめを紹介

NGな服装を避けるだけでなく、少し工夫するだけで証明写真の写りは格段に良くなります。ここでは、写真写りを良くするための服装のおすすめポイントを紹介します。
最も重要なポイントは、「顔色を明るく見せること」と「顔周りをすっきりさせること」の2点です。
写真写りを良くする服装のポイント
- 明るい色のトップスを選ぶ:白や白に近いパステルカラー(ピンク、イエローなど)の服は、光を反射するレフ板のような効果があり、顔色を自然に明るく見せてくれます。肌のくすみや影を飛ばし、健康的な印象を与えます。
- 首元が開いたデザインを選ぶ:VネックやUネック、襟付きシャツの第一ボタンを開けるなど、首元に空間を作ることで首が長く見え、顔周りがすっきりとした印象になります。小顔効果も期待できるため、非常におすすめです。
逆に、首が詰まったデザインのタートルネックやクルーネックは、顔が大きく見えたり、詰まった印象を与えがちなので、写真撮影の際には避けた方が良いでしょう。
【男】清潔感のある服装で好印象に

男性の場合、免許証の写真で最も重視したいのは「清潔感」と「信頼感」です。
ビジネスシーンなどで身分証明書として提示する機会も考慮すると、きちんとした印象を与える服装が好ましいでしょう。
そこでおすすめなのが、襟付きのシャツです。
特に定番の白いシャツは、顔色を明るく見せる効果と清潔感を両立できるため、最も間違いない選択肢と言えます。シワのないようアイロンをかけておくと、より一層きちんとした印象になります。
白以外を選ぶなら、水色を避けた淡いブルーやピンク、グレーなどの無地のシャツも柔らかい雰囲気が出ておすすめです。
「スーツを着ていく必要はありますか?」という質問もよくありますが、必ずしもその必要はありません。
スーツだと少し堅苦しい印象になりすぎることもあります。オフィスカジュアルのような、シンプルな襟付きシャツ一枚くらいが、清潔感と自然さのバランスが取れてちょうど良いかもしれませんね。
Tシャツなどのラフな服装でも問題はありませんが、数年間使い続ける証明写真ということを考えると、流行り廃りのない定番のシャツスタイルを選んでおくと後悔が少ないでしょう。
【女】顔色が明るく見える服装が基本

女性の場合、服装選びで写真の印象は大きく変わります。
男性と同様に「清潔感」はもちろんのこと、「顔色の明るさ」と「顔周りのすっきり感」を意識することがポイントです。
前述の通り、トップスは白や明るいパステルカラーを選ぶのが鉄則です。顔の反射光が増え、肌をきれいに見せる効果が期待できます。
デザインについては、VネックやUネック、スキッパーシャツなど、首元が程よく開いているものがおすすめです。
鎖骨が少し見える程度の開き具合が、顔周りをシャープに見せつつ、上品な印象を与えてくれます。ただし、胸元が開きすぎていると品がなく見える可能性があるので注意しましょう。
アクセサリーや襟のデザインも活用
小顔効果を狙うなら、少し大きめの襟が付いたブラウスも有効です。
対比効果で顔が小さく見えます。また、アクセサリーは基本的に着用可能ですが、大ぶりで顔にかかるようなものは避け、小ぶりで上品なピアスやネックレスを選ぶと、顔周りに華やかさをプラスできます。
流行の奇抜なデザインよりも、シンプルで定番のブラウスやカットソーを選ぶことで、数年後も古さを感じさせない、満足度の高い写真に仕上がります。
季節ごと(夏・冬)の服装のポイント

免許更新は季節を問わず訪れます。ここでは、夏と冬、それぞれの季節に合わせた服装の注意点を解説します。
夏の服装のポイント
夏の暑い時期は、軽装になりがちですが、写真写りを考慮した服装選びが大切です。汗で服が肌に張り付いたり、メイクが崩れたりしないよう、通気性の良い素材を選ぶと良いでしょう。
服装は、これまで解説してきた通り、白や明るい色の半袖ブラウスやカットソー、ポロシャツなどがおすすめです。ただし、衛生面や見た目の観点から、ノースリーブなど肩が大きく露出する服装は避けた方が無難です。免許センター内は冷房が効いていることもあるため、薄手のカーディガンなどを一枚持っていくと体温調節にも役立ちます。
冬の服装のポイント
冬はコートやマフラー、タートルネックなどを着用する機会が増えますが、これらはすべて撮影時には外す必要があります。
最も重要なのは、コートやジャケットの下に着ていくインナーです。外が寒いからといって厚手のタートルネックセーターなどを着ていくと、それを脱ぐわけにもいかず、首が詰まった写真になってしまいます。
冬場に更新へ行く際は、必ずコートを脱いだ状態の服装が写真撮影に適しているかを考えてコーディネートを組みましょう。襟付きのシャツや、首元がすっきりしたデザインのニットなどがおすすめです。
マフラーやネックウォーマーも撮影の妨げになるため、外しやすいようにしておくことがスムーズな手続きのコツです。
ちょっとした工夫で服装は盛れる!3つのコツ

服装選びに加えて、ほんの少しの工夫で証明写真の印象を「盛る」ことができます。服装と合わせてトータルで準備することで、満足度をさらに高めましょう。
特に重要なのが、姿勢、表情、髪型の3つです。
写真写りを良くする3つのコツ
- 姿勢を正す:背筋をまっすぐ伸ばし、軽く顎を引きます。猫背だと顔に影ができ、顎が上がると偉そうな印象になってしまいます。肩の力は抜き、リラックスして椅子に深く座るのがポイントです。
- 自然な表情を作る:歯を見せて笑うことはできませんが、無表情だと不機嫌に見えがちです。口角をほんの少しだけ上げることを意識すると、柔らかく自然な微笑みになります。目はいつもより少しだけ大きく開くように意識すると、活き活きとした印象になります。
- 髪型を整える:前髪が目にかかっていたり、サイドの髪が顔の輪郭を隠していたりすると、暗い印象を与えてしまいます。顔周りの髪はすっきりとまとめ、おでこや眉毛が見えるようにすると、明るく清潔感のある印象になります。
撮影直前に鏡で最終チェックができるよう、手鏡を持参すると便利です。また、膝の上に白いハンカチや紙を置くと、簡易的なレフ板代わりになり、下からの光を反射して顔を明るく見せる裏技もありますよ。

- 免許更新時の服装は基本的に自由
- ただし本人確認を妨げる服装はNG
- 顔の輪郭が隠れる帽子やフード、マフラーは外す
- 背景の水色と同化する青系統の服は避ける
- 肌色に近いベージュ系の服も不適切と判断される可能性
- 黒い服は顔色が悪く見えることがあるため非推奨
- パーカーはフードが輪郭を隠すため避けるのが無難
- スカートやワンピースなどボトムスは何でもOK
- 運転はしないため靴やサンダルも自由
- おすすめは顔色が明るく見える白やパステルカラー
- VネックやUネックなど首元が開いたデザインは小顔効果あり
- 男性は清潔感のある襟付きシャツが鉄板
- 女性は顔周りがすっきり見えるブラウスやカットソーが基本
- 冬はコートを脱ぐ前提で中の服装を選ぶ
- 姿勢を正し、口角を少し上げるだけでも印象は向上する