洗車機エンジンかけたままはNG?故障リスクと正しい知識

洗車機エンジンかけたまま

ガソリンスタンドなどで手軽に利用できる洗車機。

しかし、洗車機を利用する際に「洗車機エンジンかけたまま」で良いのか、それとも切るべきなのか、迷った経験はありませんか。

特に夏はエアコンのためにエンジンを切るのをためらいますし、そもそもエンジン止める理由とは一体何なのか、基本的なルールを知らない方も多いかもしれません。

この疑問は、利便性の高いドライブスルー洗車でもエンジン切るべきか、丁寧さが求められる手洗い洗車の際のエンジンの扱いでも同様に発生します。

また、洗車方法によっては洗車機と手洗いどっちが傷つくのか、

エンジンを切った直後に洗車するとどうなるのか、

さらには洗車でエンジンルームに水が入らないか、

洗車中にサイドミラーをたたむ必要はあるのか、

最悪の場合洗車後にエンジンがかからない

といった予期せぬトラブルに繋がらないか、など多くの不安がつきものです。

ヒロシ
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この記事では、これらの疑問に専門的な視点から一つひとつお答えし、大切な愛車を守るための正しい知識と安全な洗車方法を徹底解説します。

この記事のポイント
  • 洗車機でエンジンを停止すべき本当の理由
  • エンジンをかけたまま洗車する際のリスクと注意点
  • ドライブスルーや手洗いなど状況別の最適な対処法
  • 洗車後のエンジントラブルなど関連知識のすべて

洗車機エンジンかけたままはOK?推奨ルールと実情

  • 結論、洗車中にエンジンは停止すべき!
  • 洗車機なぜエンジン止める?その理由とは?
  • ドライブスルー洗車でエンジン切るのは必須か
  • 洗車でエンジン切る夏の暑さ対策方法
  • 手洗い洗車ならエンジンはどうすべきか

結論、洗車中にエンジンは停止すべき!

結論から言うと、洗車機を利用する際はエンジンを停止するのが基本ルールです。

多くの洗車機では、利用方法の案内表示や音声アナウンスで「エンジンを停止してください」と明確に指示されています。

しかし、実際には夏場の暑さや冬場の寒さを理由に、エアコンやヒーターをつけたまま洗車する人が多いのも事実です。

万が一の際に備えて安全装置が作動する洗車機も増えていますが、原則としてエンジン停止が推奨されているのには、明確な理由が存在します。

ルールを守らずに万が一トラブルが発生した場合、自己責任となり、洗車場側の保証を受けられない可能性が高いです。

安全かつスムーズに洗車を終えるためにも、まずは基本ルールを理解しておくことが重要になります。

基本はエンジン停止が鉄則

多くの洗車機では、安全上の理由からエンジン停止がルールとして定められています。アナウンスや注意書きの指示には必ず従いましょう。

洗車機なぜエンジン止める?その理由とは?

洗車機がエンジン停止を求めるのには、主に「誤作動の防止」と「車両・設備の保護」という2つの大きな理由があります。

これらは、ドライバーと愛車、そして洗車設備すべてを守るために不可欠なルールです。

誤発進による重大事故の防止

最も大きな理由は、意図しない車の誤発進を防ぐためです。

洗車機のブラシの動きや水の音に驚いて、ドライバーが無意識にブレーキペダルから足を離してしまったり、誤ってアクセルを踏んでしまったりする可能性があります。

車が動いてしまうと、洗車機本体や他の設備と衝突し、車両の損傷だけでなく、重大な事故につながる恐れがあるのです。

センサー類や装備の誤作動による破損防止

最近の車には、便利な自動機能が多く搭載されていますが、これが洗車時には仇となることがあります。

  • オートワイパー:雨滴を検知して自動で動くワイパーが、洗車機の水に反応して作動し、ブラシと絡まって破損するケース。
  • オート伸縮アンテナ:エンジンを切らないと収納されない古いタイプのアンテナが、ブラシに引っかかり折れてしまうケース。
  • 電動格納ミラーやパワーウィンドウ:何かの拍子にスイッチに触れてしまい、作動して破損や浸水につながるケース。

自動機能はオフにする習慣を

特にオートワイパーは、洗車機トラブルの代表的な原因の一つです。

洗車機に入れる前には、必ず手動モードに切り替えるか、機能をオフにしていることを確認してください。

これらの理由から、万が一の事態を未然に防ぐためにエンジン停止が強く推奨されています。

ドライブスルー洗車でエンジン切るのは必須か

車に乗ったまま洗車が完了する「ドライブスルー洗車」は、非常に便利で人気があります。

このタイプの洗車機でも、原則としてエンジンを停止するというルールは変わりません

ただし、構造上、車から降りずに待機することが前提のため、特に夏場や冬場はエンジンを切ることに抵抗を感じる方が多いでしょう。実際、多くの利用者がエンジンをかけたまま利用している光景を目にします。

「暑いし寒いし、ほんの数分だからエンジンかけっぱなしでも大丈夫でしょう?」

このように考える気持ちはよく分かります。

もし、どうしてもエンジンをかけたままにしたい場合は、以下の点を徹底し、すべて自己責任で行うという覚悟が必要です。

  • シフトレバーを「P(パーキング)」に確実に入れる
  • サイドブレーキ(パーキングブレーキ)をしっかりと掛ける
  • オートワイパーなどの自動機能は必ずOFFにする
  • 洗車中はハンドルやスイッチ類に一切触れない
  • 万が一の警告音に気づけるよう、音楽の音量は下げるかOFFにする

これらの対策を怠ると、前述のような誤作動や事故のリスクが高まります。

ヒロシ
ヒロシ

安全を最優先するならば、たとえ短時間であってもエンジンを停止するのが最も賢明な選択です。

洗車でエンジン切る夏の暑さ対策方法

夏の炎天下でエンジンを切り、窓を閉め切った車内で待つのは非常に過酷です。

熱中症のリスクもあり、現実的ではありません。しかし、いくつか対策方法があります。

休憩スペースが完備された洗車場を選ぶ

ガソリンスタンド併設の洗車場の多くには、冷暖房が効いた休憩室が用意されています。エンジンを切り、車から降りて涼しい室内で待つのが最も安全で快適な方法です。

洗車を行う時間帯を工夫する

そもそも、日差しが強い時間帯の洗車は避けるべきです。その理由は、ボディについた水滴が太陽光で急速に乾き、水道水に含まれるミネラル分が固着して「イオンデポジット」と呼ばれるシミの原因になるためです。

比較的涼しい早朝や夕方以降に洗車を行えば、車内での待機も楽になり、仕上がりも綺麗になります。一石二鳥の対策と言えるでしょう。

イオンデポジットとは?

ボディに残った水滴が蒸発する際に、水道水中のカルシウムやマグネシウムといったミネラル成分が白い輪状のシミとして残ったものです。一度付着すると通常のシャンプー洗車ではなかなか落とせません。

手洗い洗車ならエンジンはどうすべきか

「洗車機ではなく、自分で手洗いするならエンジンは関係ない」と思われがちですが、これも誤解です。手洗い洗車の場合も、エンジンは必ず停止してください。

理由は洗車機と同様、オートワイパーなどの誤作動を防ぐためですが、もう一つ重要な理由があります。

それは、ボンネットの熱です。

走行直後のエンジンは非常に高温になっており、その熱でボンネットも熱せられています。

この状態で洗車を始めると、ボディにかけた水やカーシャンプーがすぐに蒸発してしまい、洗剤成分が焼き付いてムラやシミの原因となります。これでは、せっかく綺麗にしようとしているのに逆効果です。

手洗い洗車の鉄則

  1. 安全な場所に車を停め、エンジンを停止する。
  2. ボンネットなどのボディが十分に冷えるのを待つ。
  3. ボディが冷えてから、たっぷりの水で洗車を開始する。

この手順を守ることで、安全性が確保されるだけでなく、洗車の仕上がりも格段に向上します。

洗車機エンジンかけたままのリスクと関連知識

  • 洗車機と手洗いどっちが傷つくのか比較
  • エンジンを切った直後に洗車すると起きる問題
  • 洗車でエンジンルームに水が入った時の危険性
  • 忘れてない?洗車中はサイドミラーたたむ必要性
  • 洗車後にエンジンかからない時の原因と対処法

洗車機と手洗いどっちが傷つくのか比較

「洗車機は傷がつく」という話は昔からよく聞かれますが、実際のところどうなのでしょうか。洗車機と手洗いのメリット・デメリットを比較してみましょう。

項目洗車機手洗い洗車
傷のリスク低い(昔より改善)極めて低い(洗い方による)
時間短い(5分~10分程度)長い(30分~数時間)
料金安い(数百円~)高い(道具代・水道代、業者依頼の場合)
手間かからない非常にかかる
仕上がりムラが出やすい(細部は洗えない)綺麗(細部まで洗える)

結論として、傷のリスクだけで言えば、丁寧に行う手洗い洗車に軍配が上がります

洗車機のブラシは、車に付着した砂や泥を引きずってしまい、細かい「洗車傷」を付ける可能性があるためです。

しかし、最近の洗車機はブラシの素材が柔らかいもの(スポンジや布製など)に改良されており、昔のナイロンブラシに比べて格段に傷がつきにくくなっています。

時間や手間、料金を考えると洗車機は非常に魅力的です。

「普段は手軽な洗車機、時間のある時にじっくり手洗い」といった使い分けが、現実的で賢い選択と言えるでしょう。

ヒロシ
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傷のリスクという観点から最近はノンブラシ洗浄が注目されています。エネオスのノンブラシ洗浄について詳しく解説している記事があるので、傷のリスクが気になる方は参考にしてみてください

エンジンを切った直後に洗車すると起きる問題

前述の通り、走行直後の熱いボディに水をかけるのは、仕上がりの観点から見て好ましくありません。

特に問題となるのが「シミ」と「ムラ」です。

シミ(ウォータースポット・イオンデポジット)

熱いボンネットやルーフにかけた水は、あっという間に蒸発します。

このとき、水分だけが蒸発し、水道水に含まれるミネラル分がボディ表面に白い輪のような形で残ってしまいます。

これがイオンデポジットです。

さらに、この水滴がレンズの役割をして太陽光を集め、塗装面を陥没させてしまうのがウォータースポットで、こうなると研磨しないと除去できません。

シャンプーやワックスのムラ

カーシャンプーやコーティング剤も同様に、熱いボディの上ではすぐに乾燥してしまい、均一に塗り広げる前に固まってしまいます。

結果として、拭き上げても取れない頑固なムラが発生し、見た目を大きく損なうことになります。

ブレーキ周りにも注意

走行直後はブレーキディスクやキャリパーも非常に高温になっています。ここに冷たい水をかけると、金属が急激に収縮して歪みやクラック(ひび割れ)の原因となる可能性も指摘されています。洗車は、車全体が十分に冷めてから行うのが基本です。

洗車でエンジンルームに水が入った時の危険性

通常の洗車や雨天走行で、エンジンルームに水が入り込んで故障することは、最近の車ではほとんどありません。

しかし、高圧洗浄機などで意図的にエンジンルームに水をかけるのは非常に危険です。

エンジンルーム内には、水に弱い電子部品が多数存在します。

  • ヒューズボックス
  • ECU(エンジン・コントロール・ユニット)
  • オルタネーター(発電機)
  • 各種センサーやコネクター類

これらの部品に直接高圧の水を当ててしまうと、内部に水が浸入してショートしたり、腐食したりして、エンジンの始動不良や走行中のトラブル、最悪の場合は車両火災につながる危険性もゼロではありません。

エンジンルームの洗浄は専門家へ

エンジンルームを綺麗にしたい場合は、水を使わない専用のクリーナーで拭き上げるか、知識と経験が豊富なプロの業者に依頼するのが最も安全です。安易に水をかける行為は絶対にやめましょう。

忘れてない?洗車中はサイドミラーたたむ必要性

洗車機に入れる前の準備として、サイドミラーを畳むことも非常に重要です。

これも、車両と洗車機を守るための大切な手順です。

なぜサイドミラーを畳む必要があるのか

主な理由は破損防止です。

洗車機の大きな回転ブラシが展開されたままのミラーに強く接触すると、ミラーカバーが外れたり、ミラー自体が根元から折れてしまったりする可能性があります。特に電動格納ミラーの場合、モーター部分が故障すると修理費用も高額になりがちです。

また、ミラーを畳んでおくことで、ミラーの付け根やその周辺の窓ガラスなど、通常はブラシが届きにくい部分まで綺麗に洗浄できるというメリットもあります。

うっかり畳み忘れて、ヒヤッとしたことがあります…。ちょっとした手間ですが、絶対に忘れないようにしないとダメですね。

洗車機によっては「ミラー」ボタンがあり、畳まない設定を選べる機種もありますが、万が一のことを考えれば、畳んでおくのが最も確実な方法と言えるでしょう。

洗車後にエンジンかからない時の原因と対処法

めったに起こることではありませんが、洗車後に突然エンジンがかからなくなるケースも報告されています。パニックにならず、考えられる原因と対処法を知っておきましょう。

主な原因

  1. プラグかぶり:洗車のために少しだけ車を動かしてすぐにエンジンを切った場合、燃料が燃え切らずに点火プラグが湿ってしまう現象。最も可能性が高い原因の一つです。
  2. 電気系統への水分侵入:古い車や、エンジンルームに水をかけるなど不適切な洗車をした場合に、ディストリビューターやプラグコードなどの電気系統に水分が入り、リーク(漏電)してしまうケース。
  3. バッテリー上がり:洗車中に長時間アクセサリー電源で音楽を聴いていたなど、バッテリーが弱っている場合に起こります。

対処法

まず、慌てずに少し時間を置いてみましょう。プラグかぶりや軽度の水分侵入であれば、時間が経って乾燥すれば自然にエンジンがかかることがよくあります。数分から数十分待って、再度エンジンスタートを試みてください。

それでもかからない場合は、無理にセルモーターを回し続けるとバッテリーを消耗してしまいます。自力での解決が難しいと判断したら、速やかにJAFや加入している自動車保険のロードサービス、懇意にしている自動車工場などに連絡しましょう。

対処法の流れ

慌てずに待つ → 時間を置いて再始動 → それでもダメならロードサービスへ連絡。この流れを覚えておきましょう。

まとめ:洗車機エンジンかけたままは自己責任で

この記事では、洗車機でエンジンをかけたままにすることの是非や、それに伴う様々な疑問について解説しました。

最後に、本記事の要点をリストでまとめます。

  • 洗車機では原則としてエンジンを停止する
  • エンジン停止の主な理由は誤発進や部品破損の防止
  • 近年の車に多いオートワイパーは洗車前に必ずOFFにする
  • エンジンをかけたまま洗車するのはルール違反であり自己責任
  • 夏場にエンジンを切りたい場合は涼しい休憩室で待つのが最善
  • 日差しが強い時間帯の洗車はイオンデポジットなどシミの原因になる
  • 手洗い洗車の場合もボンネットの熱が冷めてからエンジン停止で行う
  • 傷のリスクは手洗いのほうが低いが近年の洗車機は大きく改善されている
  • 走行直後の熱いボディへの放水は塗装やブレーキに悪影響の可能性がある
  • エンジンルームへの直接の放水は電気系統の故障を招くため非常に危険
  • サイドミラーは破損防止と洗浄効率向上のため必ず畳む
  • 洗車後にエンジンがかからない主な原因はプラグかぶりや水分の侵入
  • トラブル時はまず時間を置いて乾燥させ、ダメなら専門業者に連絡する
  • ドライブスルー洗車でもエンジン停止の原則は変わらない
  • 安全と愛車のため、決められたルールを守って正しく洗車を行うことが重要

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