スポンサーリンク
アクセルを踏んだとき、車から「ゴー」という聞き慣れない音がすると、このまま乗っていて大丈夫なのか不安になりますよね。
この記事を読むと、次のことが分かります。
- 「ゴー」という異音で考えられる主な原因
- 回転数と車速から原因を自分で絞る方法
- 走行を続けてよいかの判断と対処の手順
- 原因によって変わる修理費用の考え方
詳しい内容は、以下の目次から気になる項目に進んでいただけます。
車のアクセルを踏むと「ゴー」と異音がする原因
「ゴー」という音だけで、原因を一つに決めることはできません。音が「エンジン回転数」と「車速」のどちらに合わせて変化するかで、疑うべき場所が大きく変わります。
ここでは、アクセルを踏んだときに「ゴー」と聞こえやすい代表的な原因を5つに分けて紹介します。
ハブベアリングが摩耗している

ハブベアリングは、タイヤ(ホイール)が滑らかに回転するのを支えている部品です。
摩耗や劣化が進むと、走行中に「ゴー」「ゴロゴロ」という低い音が出ることがあります。
このとき音が大きくなる理由は、アクセルを踏んだことそのものではありません。アクセルを踏んで車の速度が上がることで、タイヤの回転が速くなり音が大きくなるのが特徴です。
そのため、アクセルを戻しても速度が出ている間は音が続きやすく、カーブで左右に荷重がかかると音の大きさが変わることもあります。
ハブベアリングの交換費用や寿命について詳しく知りたい方は、ハブベアリング交換費用の解説記事も参考にしてください。
タイヤやホイール周辺に異常がある
タイヤの状態によっても、速度に合わせて「ゴー」というロードノイズが大きくなることがあります。
よく見られるのは、次のようなケースです。
- タイヤの偏摩耗(一部だけ極端にすり減っている)
- 空気圧が適正値から外れている
- タイヤの変形や損傷がある
- スタッドレスタイヤなど、もともと音が出やすいタイヤを履いている
ハブベアリングとの違いとして、タイヤが原因の音は路面の状態によって音の大きさや質が変わりやすい傾向があります。
ただし、音だけで両者を見分けるのは難しいため、次の章で紹介する確認方法とあわせて考えてみてください。
マフラーなど排気系に異常がある
マフラーや排気管にサビによる穴や亀裂があったり、つなぎ目から排気が漏れていたりすると、「ゴー」「ボー」という音が出ることがあります。
排気系の異音は、アクセルを踏んで排気の量が増えたときに大きくなりやすいのが特徴です。
停車中でも、エンジンの回転数を上げると音が変化するケースがあります。
排気漏れがあると、排気ガスのにおいが車内に入ってくることもあります。においが気になる場合は、窓を開けたうえで早めに点検を受けることをおすすめします。
エンジンや吸気系から音が出ている
停車中でも、エンジンの回転数を上げると「ゴー」という音が大きくなる場合は、車速とは別の原因を考えます。
考えられるのは、エンジン本体や吸気系のほか、エンジンの力で動いている補機類です。
- オルタネーター(発電機)などの補機類の内部の摩耗
- ベルトを張るテンショナーやプーリーの劣化
- 吸気ホースの亀裂や外れ
- エンジンマウント(エンジンを支えるゴム部品)の劣化
エンジンマウントが劣化すると、加速時の揺れや振動が車内に伝わりやすくなり、音が大きく感じられることがあります。
ミッションや駆動系に異常がある
エンジンの力をタイヤへ伝えるトランスミッション(ミッション)、デフ、ドライブシャフトなどの駆動系も、「ゴー」という音の原因になることがあります。
駆動系の異音は、加速したときの負荷によって音が変わりやすいのが特徴です。
同じ速度で走っていても、アクセルを踏んだときと戻したときで音の出方が違う場合は、駆動系を疑う材料になります。
駆動系の修理は費用が大きくなることもあるため、音が続く場合は早めに整備工場で診てもらうことが大切です。
ここまでで、「ゴー」という音にはさまざまな原因があることが見えてきたと思います。次の章では、自分の車の音がどれに近いのかを絞り込む方法を紹介します。
「ゴー」という異音の原因を自分で絞る方法
原因を絞り込むポイントは、音が「エンジン回転数」と「車速」のどちらに連動しているかを確かめることです。
以下の確認は、交通量の少ない安全な場所で、法定速度を守って行ってください。運転に集中できない状況での確認や、無理な操作は避けましょう。同乗者に音を聞いてもらうと、より落ち着いて確認できます。
停車中でもアクセルを踏むと鳴るか確認する

まずは、安全な場所に停車した状態で確認します。
パーキングブレーキをかけ、シフトをP(パーキング)またはN(ニュートラル)にした状態で、ゆっくりとアクセルを踏んでエンジン回転数を上げてみます。
回転数に合わせて「ゴー」という音が大きくなる場合は、タイヤやハブベアリングではなく、エンジン・補機類・吸気系・排気系を疑う判断材料になります。
停車中は音が出ない場合は、足回りや駆動系など、走行したときにだけ動く部分が原因の可能性を考えます。
車の速度が上がるほど音が大きくなるか確認する
次に、走行しながら音の変化を確認します。
加速したあとアクセルを戻し、惰性で走っているときにも音が続くかどうかを聞いてみてください。
アクセルを戻しても、速度が高い間は同じように音が続く場合は、タイヤやハブベアリングなど足回りの可能性を考えます。
速度が落ちるにつれて音も小さくなっていくかどうかも、あわせて確認しておくと参考になります。
アクセルを戻すと音が小さくなるか確認する
同じくらいの速度で走りながら、アクセルを踏んだときと戻したときで音が変わるかを確認します。
速度はほとんど変わっていないのに、アクセルのON/OFFで音が大きく変わる場合は、加速の負荷に連動する異音と考えられます。
この場合は、排気系、駆動系(ミッション・デフなど)、エンジンマウントなどが候補になります。
カーブで音の大きさが変わるか確認する
カーブを曲がると、車の重さが左右どちらかのタイヤに偏ってかかります。
このときに音の大きさがはっきり変わる場合は、ハブベアリングなど足回りの異常を疑う重要な情報になります。
一般的には、右カーブで左側のタイヤに荷重がかかったときに音が大きくなれば左側、左カーブで大きくなれば右側のハブベアリングが疑われるといわれています。ただし、車の状態によって当てはまらないこともあるため、あくまで目安として考えてください。
振動やハンドルの違和感も確認する
音だけでなく、同時に起きている症状も大切な判断材料です。
- 特定の速度で車体やハンドルが振動する
- ハンドルがどちらかに取られる
- 床やシートから振動が伝わってくる
- メーターに警告灯が点灯している
ハンドルに振動が出る場合は前輪まわり、床やシートに伝わる場合は後輪や駆動系まわりが関係していることがあります。
また、ハブベアリングの異常では、車種によってABSの警告灯が点灯するケースもあります。
ここまでの確認結果を、表にまとめると次のようになります。
| 確認したこと | 音の変化 | 疑われる主な場所 |
|---|---|---|
| 停車中にエンジン回転数を上げる | 回転数に合わせて音が変わる | エンジン・補機類・吸気系・排気系 |
| アクセルを戻して惰性で走る | 速度が高い間は音が続く | タイヤ・ハブベアリング |
| 同じ速度でアクセルをON/OFFする | アクセル操作で音が変わる | 排気系・駆動系・エンジンマウント |
| 左右にカーブを曲がる | 曲がる方向で音の大きさが変わる | ハブベアリングなど足回り |
| 振動やハンドルの状態を見る | 振動・ハンドルの違和感がある | タイヤ・ホイール・足回り・駆動系 |
この表はあくまで目安です。複数の原因が重なっていることもあるため、最終的な判断は整備工場での点検に任せましょう。次の章では、「このまま走っても大丈夫なのか」という不安について考えていきます。
ゴーという異音を放置して走っても大丈夫?
異音が出ていても、すぐに走れなくなるとは限りません。ただし、音以外の異常が一緒に出ている場合は、走行をやめることを優先してください。
ここでは、すぐに停車した方がよいケースと、点検まで慎重に走るケースの考え方を整理します。
すぐに走行をやめた方がよい症状


次のような症状がある場合は、安全な場所に停車し、走行を続けないことをおすすめします。
- 車体やハンドルに強い振動がある
- ハンドルが取られる、重くなるなど操作に違和感がある
- メーターに警告灯が点灯している
- 焦げ臭いにおいや、排気ガスのにおいがする
- 音が急に大きくなった、音の種類が変わった
このような場合は、無理に自走せず、ロードサービスを呼んで整備工場まで運んでもらう方法も検討してみてください。
高速道路などで異常を感じたときは、まず安全な場所へ退避することを最優先にしましょう。
小さな異音でも放置し続けない
音が小さく、ほかに異常がない場合でも、そのまま乗り続けてよいとは言い切れません。
異音は、部品の摩耗や故障の初期症状として出ていることがあります。
たとえばハブベアリングの摩耗は、時間とともに進行していくことが多く、周辺の部品に負担をかける可能性もあります。
「まだ走れるから問題ない」と考えるのではなく、気になった段階で一度点検を受けることが、結果的に修理費用を抑えることにもつながります。
では、実際に異音に気付いたとき、どのような順番で行動すればよいのでしょうか。次の章で具体的に紹介します。
アクセルを踏んで異音がしたときの対処法
異音に気付いたときは、「安全確認→症状の記録→点検」の順番で進めると、落ち着いて対応できます。
それぞれのステップで何をすればよいのかを見ていきましょう。
安全な場所に停車して異常を確認する
まずは無理に走行を続けず、ハザードランプを点けて安全な場所に停車します。
停車したら、次の点を確認してみてください。
- メーターに警告灯が点灯していないか
- 焦げ臭いにおいや、排気ガスのにおいがしないか
- タイヤに損傷や空気圧の低下、異物の刺さりがないか
- 車の下に液体が漏れていないか
なお、走行直後はブレーキ周りやマフラーがとても熱くなっています。やけどのおそれがあるため、直接手で触れないようにしてください。
異音が出る条件を記録しておく

異音は、整備工場に持ち込んだときに再現しないこともあります。
そのため、どんな条件で音が出るのかをメモしておくと、診断がスムーズになります。
- 何km/hくらいで音が出る(大きくなる)か
- アクセルを踏んだとき、戻したときで違いがあるか
- 右カーブ・左カーブで音が変わるか
- エンジンが冷えているとき、温まったあとで違いがあるか
- 音が聞こえる位置(前・後ろ・右・左)
- いつ頃から音が出始めたか
同乗者がいる場合は、スマートフォンで音を録音してもらうのもひとつの方法です。運転している本人が操作するのは避けてください。
原因が分からなければ整備工場で点検する
ここまで紹介した確認方法は、あくまで原因の候補を絞るためのものです。
音だけで原因を特定するのは、専門家でも難しい場合があります。
症状が続く場合は、ディーラーや整備工場で点検を受けましょう。記録したメモを見せながら、可能であれば整備士に同乗してもらい、実際に音を聞いてもらうと原因を見つけやすくなります。
点検や診断に料金がかかる場合もあるため、依頼する前に確認しておくと安心です。
点検で原因が分かったら、次に気になるのは修理費用ですよね。次の章では、原因ごとの費用の考え方を紹介します。
「ゴー」という異音の修理費用は原因で変わる
「ゴー」という異音の修理費用は、原因となっている部品によって大きく変わります。
ここでは原因別の費用感を比較したうえで、修理を決める前に考えておきたいポイントを紹介します。
原因別に修理費用の目安を比較する
主な原因ごとの修理内容と、費用感の目安は次のとおりです。
| 原因 | 主な修理内容 | 費用感の目安 |
|---|---|---|
| タイヤ | 空気圧調整、ローテーション、タイヤ交換 | 調整だけなら比較的安い。交換はサイズや銘柄で大きく変わる(※要確認:金額) |
| ハブベアリング | ハブベアリング(ハブユニット)の交換 | 1箇所で部品代と工賃を合わせて約3万円の事例あり。車種・交換箇所数で変わる(※要確認:一般的な相場) |
| 排気系 | 排気漏れの補修、ガスケット・マフラーの交換 | 部分補修なら比較的安い。マフラー交換になると高くなりやすい(※要確認:金額) |
| エンジン・補機類 | ベルト・テンショナー・補機類・マウントの交換 | 交換する部品によって幅がある(※要確認:金額) |
| 駆動系 | ドライブシャフト・デフ・ミッションの修理や交換 | 高額になりやすい。特にミッションの修理や載せ替えは大きな出費になることがある(※要確認:金額) |
ハブベアリングの金額は、スポーツモデルのフロントハブベアリングを1箇所交換した整備工場の作業事例をもとにしています(出典:グーネットピットシビック タイプR(FD2)のフロントハブベアリングの交換)。
実際の費用は、車種や年式、依頼先、交換する部品の種類によって変わります。表はあくまで目安として参考にしてください。
修理前に見積もりを取って判断する
原因がはっきりしないうちに、「たぶんハブベアリングだろう」と部品交換を決めてしまうのはおすすめできません。
交換したのに音が消えなかった、ということにもなりかねないためです。
修理は「診断→見積もり→修理」の順番で進めると、納得したうえで判断しやすくなります。
- 見積もりは部品代と工賃の内訳を確認する
- 純正品のほかに社外品やリビルト品を選べるか聞いてみる
- 金額が大きい場合は、複数の整備工場で見積もりを比べる
高額修理なら修理か乗り換えか比較する
駆動系の修理などで見積もりが高額になった場合は、今回の修理費だけで判断しないことも大切です。
お金の面から考えるときは、次のような視点で全体を見ておくと判断しやすくなります。
- 車の年式や走行距離
- 今後、交換時期を迎えそうなほかの部品
- 次の車検までに必要になりそうな費用
- 今の車の価値と、修理費とのバランス
修理して乗り続けるのが合っている場合もあれば、これから数年でかかる費用の合計を考えると、乗り換えを検討した方がよい場合もあります。
どちらがよいか迷ったときは、車の修理費が高いときに修理か買い替えかを考える判断基準をまとめた記事も参考にしてみてください。
ここまでは「ゴー」という音を中心に解説してきましたが、実際には別の音に聞こえている方もいるかもしれません。次の章では、ほかの異音との違いを簡単に整理します。
ゴー以外の異音なら原因が異なる
車の異音は、人によって聞こえ方や表現が異なります。「ゴー」以外の音に近い場合は、原因も変わってくるため、代表的な音ごとの違いを簡単に整理しておきます。
ゴロゴロ・ブーン・シャーと聞こえる場合
これらの音は、「ゴー」と同じように走行速度に連動しやすい傾向があります。
| 音 | 出やすい場面 | 考えられる主な原因 |
|---|---|---|
| ゴロゴロ | 速度が上がるほど大きくなる | ハブベアリング、タイヤ |
| ブーン | 特定の速度や回転数でこもるように響く | タイヤのロードノイズ、駆動系、排気系の共鳴 |
| シャー | 走行中に擦れるような音がする | タイヤのロードノイズ、ブレーキ周りの接触 |
「ゴー」と「ゴロゴロ」は聞こえ方が近く、原因も重なることが多い音です。前の章で紹介した確認方法を、同じように試してみてください。
カラカラ・ウィーン・キュルキュルと聞こえる場合
これらの音は、エンジン回転数やベルト、補機類に関係することが多く、「ゴー」と同じ原因とは限りません。
| 音 | 出やすい場面 | 考えられる主な原因 |
|---|---|---|
| カラカラ | アイドリング中や加速中に軽い金属音がする | 遮熱板などの部品の緩み、エンジンオイルの不足や劣化 |
| ウィーン | 加速や回転数の上昇に合わせて高い音が出る | トランスミッション、補機類 |
| キュルキュル | エンジン始動直後やエアコン使用時に鳴る | ベルトの緩みや劣化 |
音の種類はあくまで手がかりの一つです。音の名前だけで判断せず、車速や回転数との関係、振動の有無もあわせて確認しましょう。
最後に、こうした異音を早めに見つけるための点検習慣について紹介します。
車の異音を防ぐには定期点検が重要
異音の原因になる部品の多くは、少しずつ劣化していきます。日頃の点検で小さな変化に気付くことが、大きな故障や高額修理を防ぐ近道です。
自動車の使用者には、日常点検整備と定期点検整備が求められています(出典:国土交通省 東北運輸局 宮城運輸支局自動車検査ナビゲーション)。※点検の義務や内容については、最新の情報をご確認ください。
タイヤと足回りを定期的に確認する
タイヤや足回りは、自分でも確認しやすい部分です。
- タイヤの空気圧が適正値になっているか
- タイヤに偏摩耗や亀裂、損傷がないか
- タイヤの溝が十分に残っているか
- ハンドルを切ったときに異音や違和感がないか
適正な空気圧は、運転席のドアを開けた部分などに貼られたラベルで確認できることが多いです。ガソリンスタンドなどで空気圧をチェックする習慣をつけておくと安心です。
ハブベアリングのガタなど、自分では確認しにくい部分は、法定点検や車検のタイミングで整備士に見てもらいましょう。
小さな音の変化を放置しない
毎日乗っている車ほど、少しずつ大きくなっていく音には気付きにくいものです。
「最近、ロードノイズが増えた気がする」「前より音がこもる」と感じたら、それが異常のサインかもしれません。
違和感を覚えた段階で点検を受けておけば、部品の交換だけで済む早い段階で対処できる可能性が高まります。
点検を受けるときは、気になっていることをメモして整備士に伝えると、見落としを防ぎやすくなります。
まとめ
アクセルを踏んだときの「ゴー」という異音は、原因によって対処の緊急度も修理費用も変わります。最後に、この記事のポイントを振り返っておきましょう。
- 「ゴー」という音だけでは原因を決められない
- 停車中でも鳴るならエンジン・補機類・排気系を疑う
- アクセルを戻しても速度に合わせて鳴るならタイヤ・ハブベアリングを疑う
- アクセル操作で音が変わるなら排気系・駆動系を疑う
- 強い振動や警告灯などがあれば走行をやめて点検を受ける
- 修理は「診断→見積もり→修理」の順番で判断する
音の出る条件を記録しておくだけでも、整備工場での診断はスムーズになります。少しでも不安を感じたら、無理に乗り続けず早めに点検を受けてください。
smart-info 
