タイムズカーシェアは何分前から利用可能?解錠ルールと無料時間を徹底解説

タイムズカーシェア 何分前から

タイムズカーシェアを予約していざ出発というとき、「あれ? 何分前からドア開けられるんだっけ?」とふと疑問に思うこと、ありますよね。

特に急いでいるときや、逆に少し早く着きすぎてしまったとき、「まだ開かないのかな」「早く開けたら追加料金がかかるのかな」なんて不安が頭をよぎるものです。

実は私、ヒロシも使い始めた当初は、他社のカーシェアと同じ感覚で15分前に行ってしまい、車の前で立ち尽くした経験があります。

あの時の気まずさといったら…。

でも、この「利用開始可能時間」の仕組み、実は正しく理解していると、料金を節約できたり、焦らず安全に出発準備ができたりと、メリットがいっぱいなんです。

今回は、公式サイトの情報だけでは見えにくい「現場のリアルな挙動」も含めて、タイムズカーシェアを賢く使い倒すための時間管理術をシェアします。

この記事のポイント
  • 公式ルールでは予約開始の5分から10分前に解錠が可能
  • 予約時間になるまでの点検時間は一切課金されず無料
  • カレコのような10分前倒しボタンはないが予約変更で対応可能
  • 早く返却すれば実際に利用した時間分だけの請求で済む

タイムズカーシェアは何分前から乗れる?

タイムズカーシェアのステーションで予約時間の前にスマホを確認し、解錠できるか不安そうな表情の日本人男性

結論から言うと、タイムズカーシェアは予約開始時間の「ちょっと前」から利用を開始できます

この「ちょっと前」というのがミソで、実は厳密に「何分何秒前から!」と決まっているわけではなく、システムや通信環境によって多少の前後があるんです。

ここでは、公式の仕様と私の実体験を交えながら、実際にドアが開くタイミングや、その時間をどう有効活用すべきかを徹底的に深掘りしていきますね。

公式サービスタイムと利用開始ルール

まず、タイムズカーシェアの公式ルールとしてアナウンスされているのは、予約開始時間の5分前から10分前に車両の解錠が可能になる、というものです。

これは単なるサービスではなく、法律(道路運送車両法第47条の2)で定められた、運転前の「日常点検」を行うために確保されている重要な時間枠なんですよ。

「え、10分前なの? 5分前なの? どっち?」と思ったあなた、鋭いです。

公式表記に幅があるのには、実は技術的な理由があります。

カーシェアの車両は、携帯電話回線を使ってセンターと通信しているんですが、予約情報が車両に届くまでにはどうしても数秒から数分のタイムラグ(遅延)が発生することがあるんです。

電波の良い地上駐車場ならサクッと繋がりますが、地下駐車場やビルの谷間だと、通信に時間がかかることもありますよね。

そのため、運営側としては「確実に開くとは言えないけど、大体10分前くらいから通信を試みるよ」というスタンスで、5分〜10分というバッファを持たせているわけです。

私の長年の利用経験から言うと、最近の車両は通信機器も良くなっているのか、「ほぼきっかり10分前」にカードをかざせば解錠できるケースが大半です。

例えば10:00からの予約なら、09:50になった瞬間にピッとすれば開きます。

ただ、古い車両や通信環境が悪い場所だと、09:55(5分前)にならないと反応しないことも稀にあります。

「10分前だから絶対開くはずだ!」と思い込んでドアノブをガチャガチャすると、周囲から不審者に見られかねないので(笑)、そこは「開いたらラッキー」くらいの余裕を持つのが正解ですね。

また、この時間はあくまで「点検のための時間」です。

タイヤの空気圧が極端に減っていないか、ライトが切れていないか、車体に前の利用者がつけた大きな傷がないかなどをチェックしましょう。

もしここでパンクや重大な不具合が見つかれば、コールセンターに連絡して車両交換などの対応をしてもらう必要があります。

走り出してから気づくと大変ですから、この5〜10分は命を守るための時間だと思って、しっかり活用してくださいね。

【豆知識】法律上の日常点検義務

レンタカーやカーシェアの利用者は、走行距離や運行時の状況から判断して適切な時期に点検を行うことが推奨されています。

この「乗車前のチェック」を怠ると、万が一の整備不良による事故の際に責任を問われる可能性もゼロではありません。

(出典:e-Gov法令検索『道路運送車両法』

予約時間まで課金されないお得な理由

カーシェアの予約開始前の無料時間を利用して、ルームミラーの調整やカーナビ設定を行う日本人男性ドライバー

ここが今回の記事で一番お伝えしたいポイントなんですが、先ほどお話しした「5分〜10分前」のサービスタイム、実は完全無料なんです。

大事なことなのでもう一度言いますね。

予約開始時間になるまでの最大10分間は、課金タイマーが回っていません。

「たかが10分でしょ?」と思うかもしれませんが、カーシェアにおける出発前の10分間はめちゃくちゃ貴重です。

想像してみてください。

車に乗り込んで、まずは座席の位置を合わせますよね。

次にルームミラーとサイドミラーを調整します。

それからスマホを取り出してBluetoothを接続し、お気に入りの音楽を流す準備。そして何より時間がかかるのが、カーナビの目的地設定です。

これらを全部やっていると、あっという間に5分、10分経ってしまいます。

もし、予約時間ピッタリに乗り込んだとしたら、これらの作業をしている間もチャリンチャリンと課金され続けることになります。

15分単位の課金だとしても、出発が遅れればその分、返却も遅れるリスクが高まりますし、精神衛生上よくありません。

「お金がかかってるから!」と焦ってナビ設定をおろそかにして走り出すのは、事故の元でもあります。

逆に、10分前に解錠できれば、これら全ての準備を「無料時間内」に済ませることができるんです。

特に小さなお子さんがいるご家庭の場合、チャイルドシートの取り付けや、子供を落ち着かせてシートベルトを締める作業だけで一苦労ですよね。

夏場なら、車内の熱気を逃がしてエアコンで冷やす時間にも充てられます。冬なら暖気運転やフロントガラスの曇り取りもできます。

つまり、「10分前到着」は、単なる時間の節約だけでなく、実質的な料金の節約であり、安全運転への投資でもあるんです。

私はいつも、予約時間の10分前にステーションの前に到着するようにスケジュールを組んでいます。

09:50に解錠し、09:59までに準備完了。

10:00になった瞬間に「出発!」と車を動かす。

これがタイムズカーシェア・プロ(自称)の流儀です。

【無料時間を最大限活かすチェックリスト】

  • 外装チェック: 傷がないかサッと一周見て回る(あれば即アプリから報告!)
  • 車内環境: ゴミの放置やタバコの臭いがないか確認。
  • ポジショニング: シート、ミラー、ハンドル位置を自分仕様に。
  • デジタル準備: カーナビ設定、スマホ連携、ETCカード挿入。
  • 同乗者ケア: 荷物の積み込み、子供の着席補助。

他社は15分前から?競合サービス比較

読者の皆さんが「タイムズカーシェア 何分前から」と検索する背景には、「他のカーシェアはもっと早く乗れるって聞いたんだけど…」という比較意識があるんじゃないでしょうか。

おっしゃる通り、カーシェアリング業界全体を見渡すと、利用開始時間のルールは各社バラバラです。

特に競合他社は「15分前」を売りにしているところが多いので、タイムズが少し厳しく感じるかもしれません。

ここで、主要なカーシェアサービスの「事前入庫(サービスタイム)」の仕様を比較表にまとめてみました。

これを見れば、業界のスタンダードとタイムズの立ち位置が一目瞭然ですよ。

サービス名事前入庫(解錠)可能時間課金開始特徴・備考
タイムズカー5分〜10分前予約開始時刻公式には幅があるが実質10分。ステーション数はNo.1。
オリックスカーシェア15分前予約開始時刻業界最長の準備時間を提供。ゆったり準備したい派に人気。
トヨタシェア15分前予約開始時刻アプリ操作で15分前から解錠画面が有効化される。
Honda EveryGo15分前予約開始時刻免許証タッチで解錠。ホンダ車限定だが準備時間は長い。
カレコ10分前予約開始時刻タイムズに近いが、「10分前倒しボタン」という独自機能あり。

こうして比較すると、オリックスやトヨタ、ホンダといったメーカー系のカーシェアは一律「15分前」となっており、タイムズの「5〜10分前」よりも余裕があることが分かります。

正直、初心者の頃は「15分あればもっと焦らず準備できるのになあ」とタイムズに不満を感じたこともありました。

では、なぜタイムズは少し短いのでしょうか?

公式な見解ではありませんが、業界最大手のタイムズはステーション数と車両台数が桁違いに多く、その分、車両の回転率(稼働率)も非常に高いんです。

前の人が返却してから次の人が予約するまでのインターバルを詰めないと、多くの人が利用できないという事情があるのかもしれません。

「5分しか違わないじゃん」と思うか、「5分も違う!」と思うかは利用シーンによりますが、タイムズの強みはなんといっても「そこら中にステーションがある」ことです。

15分前から乗れるけど家から徒歩10分の他社カーシェアと、5分前からしか乗れないけど家の目の前にあるタイムズ。利便性を考えれば、多少準備時間が短くてもタイムズを選ぶ人が多いのも納得ですよね。

ただ、これからカーシェアを選ぶ段階の方は、ご自身の性格(せっかちか、のんびりか)や、主な利用用途(荷物が多いキャンプや、子供の送迎など)に合わせて、この「準備時間の差」を検討材料に入れてみるのも良い視点だと思います。

(出典:タイムズカー『タイムズカーについて』

10分前倒しボタンがない時の対処法

スマートフォンのアプリを操作してカーシェアの予約時間を変更し、すぐに利用開始しようとしている日本人男性

ネットやSNSを見ていると、「タイムズのアプリで『10分前倒しボタン』が見つからない!」「どこにあるの?」という声をよく見かけます。

これ、実はカーシェアあるあるなんですが、結論から言ってしまうとタイムズカーシェアには「10分前倒しボタン」という機能は存在しません。

この機能があるのは、三井不動産リアルティが運営する「カレコ・カーシェアリングクラブ」なんです。

カレコでは、予約開始時間の20分前になるとアプリ上に「利用開始(10分前倒し)」というボタンが現れ、それを押すと予約時間を10分早くシフトでき、かつその追加分も無料になるという神機能があります。

これが非常に便利なので、タイムズにもあると勘違いしてしまう方が多いんですね。

「えー、じゃあタイムズで予定より早く着いちゃったら、ただ待つしかないの?」とガッカリするのはまだ早いです。

タイムズにはボタンこそありませんが、もっと柔軟で強力な「直前予約変更」という武器があります。

タイムズカーシェアでは、利用開始時間の1分前までなら、何度でも予約の変更が可能なんです。

これを利用すれば、実質的に「前倒しボタン」と同じ、いやそれ以上のことが可能です。

【具体的な対処法:早く着いてしまったら】

例えば、10:00開始で予約していて、09:40にステーションに着いてしまったとします(サービスタイムの10分前よりもさらに早い状態)。

  1. タイムズカーのアプリを開きます。
  2. 現在の予約状況を確認し、「予約変更」ボタンをタップします。
  3. 開始日時を「現在時刻(例:09:45など)」に変更します。
  4. 「変更を確定する」をタップ。

これだけです! 手続きが完了すれば、変更後の開始時間(09:45)の10分前(09:35頃)から解錠可能になるので、即座に車に乗り込むことができます。

カレコのボタンは「一律10分」ですが、タイムズの予約変更なら「15分早く」でも「30分早く」でも、空きさえあれば自由自在に変えられます。

もちろん、変更して早めた分の利用料金は発生しますが、「待っている時間がもったいない」「早く出発して早く帰りたい」という時は、迷わずこの予約変更テクニックを使ってください。

アプリの操作に慣れれば、ステーションの前で立ち止まって10秒で変更完了できますよ。

アプリで解錠できない時の注意点

カーシェア車両のカードリーダーにICカードをかざして確実に解錠する様子

最近はスマホ一つで何でもできる時代。

タイムズカーシェアもアプリ上のボタン一つで「解錠」「施錠」ができるようになっています。

しかし、この「アプリ解錠機能」、実は少し癖があるというか、知っておかないとパニックになる落とし穴があるんです。

最大の注意点は、「アプリの解錠ボタンは、予約開始時間の5〜10分前にならないと有効化(押せる状態)されない」ということです。

それより前の時間帯は、ボタンがグレーアウトしていたり、画面に表示されていなかったりします。

ヒロシ
ヒロシ

よくあるのが、こんなケースです。

「よし、15分前に着いた! 予約変更するほどでもないし、アプリで開かないかな〜」とスマホを取り出す。

「あれ? 利用開始ボタンが反応しない…」

「電波が悪いのかな? アプリを再起動してみよう」

(数分経過して10分前になる)

「あ、やっと押せるようになった!」

これならまだマシですが、最悪なのは地下駐車場や山間部などの「電波が入らない・弱い場所」です。

アプリ解錠はサーバーを経由して解錠指令を送るため、スマホの電波が不安定だと、ボタンを押しても「通信エラー」が出ていつまで経っても開きません。

また、SMS認証(電話番号認証)を求められるケースもあり、これまた時間がかかります。

そこで、私が声を大にしておすすめしたいのが、「会員カード(物理カード)」を必ず携帯することです。

カードリーダーによる認証は、車両側のシステムと直接やり取り(場合によっては通信を介さないオフライン認証も機能する場合あり)するため、アプリよりも圧倒的にレスポンスが早く、確実です。

「スマホがあるからカードはいらないや」と家に置いてくるのは、リスク管理の観点から絶対におすすめしません。

スマホの充電が切れたら? アプリのサーバーがダウンしたら? 電波障害が起きたら? その瞬間、車に乗れなくなってしまいます。

プロのタイムズユーザーほど、アプリはあくまで「予備」として考え、基本はカードタッチでサクッと乗車しています。

「何分前から」を気にする以前に、「確実に開ける手段」を持っておくこと。これがスマートな利用の第一歩ですよ。

【注意】

アプリ解錠を利用する場合、Bluetoothの設定がオフになっていたり、位置情報サービスが許可されていなかったりすると機能しない場合があります。事前にスマホの設定を確認しておきましょう。

タイムズカーシェアは何分前から課金される?

利用開始のタイミングについてはバッチリ理解できたと思います。

次に気になるのは、やっぱり「お金」のことですよね。

「早く乗ったらその分高くなるの?」

「早く返したら安くなるの?」

こういった疑問は、家計を守るためにもクリアにしておきたいところ。

タイムズカーシェアの料金システムは、実は非常に合理的で「ユーザーの行動」によってお得度が変わる仕組みになっています。

ここでは、知っている人だけが得をする料金の発生メカニズムと、2025年以降の新しい料金トレンドについても詳しく解説していきます。

短時間利用でも距離料金がかかる?

タイムズカーシェアを「ちょい乗り」で利用している方にとって、これから最も注意しなければならないのが「距離料金」のルール変更です。

これまでの常識では、「ショート利用(6時間未満の予約)なら、どれだけ走っても距離料金は0円」というのがタイムズの大きなメリットでした。

時間料金だけで済むので、レンタカーよりも圧倒的に安く済んでいたんです。

しかし、昨今の燃料費高騰や維持費の上昇に伴い、このルールが見直されつつあります。

具体的には、一部のクラスや新しい料金プランにおいて、利用時間の長短に関わらず「走行距離が20kmを超えた場合」に、利用開始時からの全走行距離に対して距離料金が発生するというケースが出てきています。

例えば、これまでは「3時間の買い物で往復30km走った」としても、6時間以内なので距離料金は無料でした。

しかし、新ルール適用下では「20kmを超えているので、30km分すべての距離料金(例えば16円×30km=480円)が追加でかかる」ことになります。

「たかが数百円」と思うかもしれませんが、頻繁に利用するユーザーにとってはボディブローのように効いてきます。

「短時間だから距離料金はかからないはず」という思い込みは捨てて、予約画面の料金シミュレーションや、契約しているプランの約款をしっかり確認するようにしましょう。

特に、高速道路を使って少し遠出をするようなドライブデートや、郊外への送迎に使う場合は要注意ですよ。

【料金改定のトレンド】

各社とも、車両価格の高騰やガソリン代の値上がりに対応するため、距離料金の適用条件を厳格化する傾向にあります。

公式サイトの「お知らせ」欄は定期的にチェックすることをおすすめします。

直前でも可能な予約変更テクニック

「タイムズカーシェアは何分前から予約できるの?」という疑問もよく耳にします。

これは「何分前から乗れるか(解錠できるか)」とは別の話で、「いつまでに予約を完了させればいいか」という話です。

タイムズカーシェアのシステムは非常に優秀で、利用開始時刻の3分前まで予約を受け付けてくれます。

これが何を意味するかというと、究極の「即時利用」が可能だということです。

例えば、出先で急に雨が降ってきて「今すぐ車で移動したい!」となったとします。

近くのステーションを検索し、空車があれば、現在時刻の3分後(例:今が12:00なら12:03)を開始時刻にして予約を入れます。

すると、予約手続きが完了する頃には、もう解錠可能時間(開始の5〜10分前)の範囲内に入っているため、ステーションに着いた瞬間に車に乗ることができるんです。

また、予約していた時間に遅れそうな場合や、逆に早く着きすぎてしまった場合の「時間変更」も、利用開始時刻の1分前まで可能です。

「あ、電車が遅れてる! 予約時間に間に合わない!」という時、焦ってコールセンターに電話する必要はありません。

アプリからササッと開始時間を15分後ろにずらせばOKです。逆に、早く着いた場合は開始時間を早めればいい(前述の通り)。

この柔軟性こそが、カレコの「10分前倒しボタン」のような専用機能がなくても、タイムズが使いやすいと言われる最大の理由なんです。

【ヒロシ流・予約の極意】

  • 即乗りたい時: ステーションの前で「3分後」を指定して予約。
  • 遅れそうな時: 1分前までにアプリで開始時間を後ろ倒し(変更無料)。
  • 早く着いた時: 1分前までにアプリで開始時間を前倒し(即乗車)。

車中泊はバレる?禁止事項と監視

カーシェアの車内でシートを倒して仮眠を取っている日本人男性(車中泊やアイドリングへの警告イメージ)

さて、ここからは少しディープな話題。「タイムズカーシェア バレる」という検索キーワードの裏側にある、ユーザーの不安とリスクについて切り込みます。

特によくあるのが、「車中泊」や「休憩スペースとしての利用」です。

まず前提として、タイムズカーシェアは移動を目的としたサービスであり、宿泊施設ではありません。

ただ、仮眠をとること自体は禁止されていませんが、問題になるのは「アイドリング(エンジンのかけっぱなし)」です。

「夏は暑いし冬は寒いから、エアコンのためにエンジンをかけっぱなしにして寝たい」という気持ちは分かります。

しかし、車両にはGPSや通信モジュールが搭載されており、エンジンの稼働状況はリアルタイムで管理センターに送信されています。

長時間同じ場所に停車したままエンジンがかかり続けていると、システムが「異常」と検知し、場合によっては登録している電話番号に警告の連絡が入ることがあります。

これが「バレる」の正体です。

特に住宅街にあるステーションの場合、排気ガスや騒音で近隣住民から通報が入るリスクも非常に高いです。

警察に通報されて職務質問を受けたり、運営会社から会員資格停止のペナルティを受けたりすることもあります。

車中泊に関しては、各自治体の条例でもアイドリングストップが義務付けられている場合が多いです。

環境保護の観点からも、ルール違反のリスクからも、エンジンをかけたままの長時間の滞在は絶対にやめましょう。

【警告】アイドリング・ストップ義務

多くの自治体で、駐車時のアイドリング・ストップを義務付ける条例が制定されています。

違反した場合、罰則の対象となることもあるため注意が必要です。

(出典:環境省『アイドリング・ストップ運動について』)

運転者交代違反がバレるリスク

もう一つ、絶対にやってはいけない「バレる」行為が、会員以外の人間による運転(又貸し)です。

これ、「ちょっと疲れたから友達に代わってもらおう」と軽く考えがちですが、カーシェア利用において最もリスクが高い行為の一つです。

タイムズカーシェアの保険は、予約した会員本人、または事前に「追加運転者登録」をしたタイムズ会員にしか適用されません。

もし、登録していない友人が運転して事故を起こした場合、対人・対物補償などの保険は一切下りず、数百万、数千万円単位の損害賠償を全額自己負担することになります。

「バレなきゃいいでしょ?」と思うかもしれませんが、今の車は走るコンピュータです。

事故時の衝撃検知(Gセンサー)やドライブレコーダーの映像、さらには事故現場での警察による実況見分で、誰がハンドルを握っていたかは一発で特定されます。

また、車両返却後の点検で、身に覚えのない傷の申告漏れがあった場合、直前の利用者に確認の連絡がいきます。

その際、会員以外が運転して傷をつけたことが発覚すれば、強制退会などの重い処分が待っています。

運転を交代したい場合は、必ず相手もタイムズカー会員である必要があります。

そして、予約時にアプリから「運転者追加」の手続き(相手の会員番号を入力するだけ)を行ってください。

これさえやっておけば、堂々と交代して保険も適用されます。このひと手間を惜しんで人生を棒に振らないでくださいね。

早く返すと安くなる料金システム

カーシェア車両を早期返却し、スマホで確定料金を見て安さに満足して立ち去る日本人男性

最後に、賢く使うための料金の仕組みをおさらいしましょう。

タイムズカーシェア(ショート利用)の素晴らしい点は、「予約した時間」ではなく「実際に使った時間」に対して課金されるというシステムです。

例えば、こんなシチュエーション。

「買い物に行くだけだから2時間でいいかな。でも、道が混んでたらどうしよう…」

こんな時、あなたは2時間で予約しますか? それとも3時間で予約しますか?

正解は、迷わず「3時間(あるいはもっと長め)」で予約することです。

もし2時間ギリギリで予約して、渋滞に巻き込まれて返却が1分でも遅れると、無断延長料金として超過分の料金が通常の2倍請求されます。

次の予約が入っていれば、その人に多大な迷惑をかけることにもなります。

一方で、3時間で予約しておいて、結果的に1時間半で返却完了した場合、請求されるのは「1時間半(利用した分)」の料金だけです。

つまり、予約時間を長く取ることによる金銭的なデメリット(キャンセル料がかかる直前キャンセルなどを除けば)は、ショート利用においては基本的にありません。

【賢い予約の鉄則】

  1. 予約は常に「想定時間 + 1時間」で取る。
    これで渋滞や不測の事態での遅延リスクを回避できます。
  2. 用事が済んだら速やかに返却手続きをする。
    早く返せば返すほど、料金は安くなります。
  3. 15分単位を意識する。
    1時間1分で返却すると「1時間15分」の料金になります。返却完了ボタンを押すタイミングを調整して、無駄な端数をカットするのもテクニックの一つです。

【まとめ】タイムズカーシェアは何分前から?再確認

長くなりましたが、ここまで読んでくださったあなたは、もうタイムズカーシェアの「時間」に関するエキスパートです。最後に、今回の記事の重要ポイントをまとめておきますね。

  • 解錠可能時間: 予約開始の約5〜10分前から(公式ルール)。
  • 無料サービスタイム: 予約時間になるまでの準備時間は完全無料。
  • 前倒し利用: 専用ボタンはないが、1分前まで可能な「予約変更」で対応。
  • 料金の仕組み: 長く予約して早く返すのが、最もリスクが低くお得。
  • 禁止事項: アイドリング放置や非会員の運転は「バレる」し危険。

「タイムズカーシェアは何分前から?」という小さな疑問から始まりましたが、実はその裏には、安全点検のための猶予時間や、利用者の利便性を考えた柔軟な予約システムが隠されていました。

この「5〜10分」という魔法の時間を味方につければ、焦ってナビを設定する必要もありませんし、夏場の灼熱地獄のような車内で汗だくになって出発することもありません。

余裕を持って出発し、安全運転でドライブを楽しみ、そして賢く返却する。

ぜひ次回の利用からは、予約時間の10分前にステーションに到着する「スマートなタイムズユーザー」として、カーライフを満喫してくださいね!

それでは、良いドライブを!

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